7月中に行われ、有効回答数や回答を公開している報道機関8社の世論調査の結果をまとめ、比較しました。なお、各社の調査日や手法は異なるため、あくまでも参考値としてご覧ください。
※NHKは2回調査が行われていますが、今回は7月5-7日に行われた調査を対象としています。
今回の世論調査では、参議院議員選挙前に行われたものと、そうでないものが入り混じる形となりましたが、まず内閣支持率に目を向けると、前回からほぼ横ばいという結果になっています。
前回の調査からもっとも支持率が上昇したのは産経新聞・フジテレビの調査で、前回6月15-16日に行われた調査から4.4ポイント増加の51.7%になっています。逆にもっとも支持率が減少したのは日本経済新聞・テレビ東京の調査で、前回6月28-30日に行われた調査より4ポイント減少の52%になっています。全体を通しての支持率にはさほど変化はなかったものの、前回より支持率が上がった調査と下がった調査の割合は、上がった調査2、下がった調査5、と下がった調査のほうが上回る形となりました。
(ちなみに読売新聞・日本テレビの調査は、前回6月28-30日に行われた調査から変動なしの53.0%となっています)
一方、内閣不支持率は、全体を通してはやや微減という形になっています。最も不支持率が上昇したのは日本経済新聞・テレビ東京の調査で、前回より2ポイント上昇の38.0%になっています。またもっとも内閣不支持率が減少したのはANN(テレビ朝日)の調査で、前回6月22-23日に行われた調査より4.2ポイント減少の34.0%になりました。
与党である自民党の支持率は、全体を通しては横ばい~やや減少の傾向を見せています。もっとも支持率が増加したのは産経新聞・フジテレビの調査で、前回より4.2ポイント増の40.1%となっています。また、もっとも支持率が減少したのはANN(テレビ朝日)の調査で、前回より5.5ポイント減の39.3%になりました。
野党第一党の立憲民主党は、逆に支持率が上昇する傾向を見せています。個々の調査に目を通すと、読売新聞・日本テレビにおける調査での上昇は著しく、前回より7ポイント上昇の12.0%となっています。また、朝日新聞の調査での伸びも顕著で、前回6月22-23日の調査より5ポイント上昇の10.0%となりました。また、このふたつの調査における数値は、前回より2倍以上になっています。
そのほかの調査においても、ANN(テレビ朝日)の調査が前回と同様の10.3%であったことを除けば、すべての調査で支持率が上昇する結果となりました。
7月21日に行われた第25回参議院議員通常選挙では、自民党が第一党であることに変化はなかったものの、自民・公明の与党の議席の減少、また立憲民主党の議席の増加やれいわ新選組の2名の当選などもありました。そのような中で今後の政権や与野党はどのように動いていくのでしょう。それに対する世論の評価にも引き続き注目です。
<参考>
NHK 世論調査(7月5~7日実施、回答数2060)
JNN(TBSテレビ) 世論調査(7月6〜7日実施、回答数1146)
時事通信 世論調査(7月5~8日実施、回答数1234)
ANN(テレビ朝日)世論調査(7月13~14日実施、回答数1025)
産経新聞・フジテレビ 世論調査(7月14~15日実施、回答数1000)
読売新聞・日本テレビ 世論調査(7月22~23日実施、回答数1098)
朝日新聞 世論調査(7月22〜23日実施、回答数1069)
日本経済新聞・テレビ東京 世論調査(7月26~28日実施、回答数923)
(データ分析・執筆協力:若林良)
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