昨年行われた葛飾区議選。投開票が行われた11月時点では、次点で落選した会田浩貞(あいだ ひろさだ)氏は2,175票、最下位で当選となった大森有希子(おおもり ゆきこ)氏は2,176票と、わずか1票差で当落が決まっていました。
その後、東京都選管による票の再点検により、会田氏と大森氏の順位が入れ替わり、会田氏が当選し、大森氏は当選取り消しとなりました。この東京都選管の裁定に対して大森氏は訴訟しましたが、東京高裁は7月25日に請求を棄却しました。大森氏は今後、上告する方針としています。
59人が立候補し、40人が当選した葛飾区議会議員選挙。昨年2017年11月12日に投票が行われ、41位となり次点で落選した会田浩貞(あいだ ひろさだ)氏は2,175票、40位で当選となった大森有希子(おおもり ゆきこ)氏は2,176票となりました。
この開票結果を受け、会田氏は葛飾区選挙管理委員会(葛飾区選管)に大森氏の当選無効を求める異議を申し立てていましたが、葛飾区選管は昨年12月にこれを棄却していました。その後、会田氏は東京都選管に審査請求を行い、2月3日に162,399票全てが再点検されました。
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再点検の結果、葛飾区選管が大森氏の有効票と判断していた「大森ひでこ」「大森ようこ」の2票が無効票と判断されました。これは、葛飾区議選の候補者に「木村ひでこ」氏、「久保 洋子(くぼ ようこ)」氏が存在したため、2名の候補者を「混記」しているとされたためです。
この結果、
大森有希子氏:2,176票→2,174票
会田浩貞氏:2,175票→2,175票(変更無し)
となり、会田氏の得票数が大森氏を上回りました。
再点検によって当落が入れ替わりましたが、司法手続きが終わらない限り大森氏は葛飾区議から失職せず、議員活動も継続できます。
今回の件に関し、大森氏は2月22日に自身のブログで、
本日、都選管が臨時委員会を開催し、開披点検の裁決がなされました。
報道ですでにご存じかとは思いますが、葛飾区選管の出した決定と違い、当落が入れ替わるという裁決がされました。
(もちろん、この裁決を不服として高等裁判所へ提訴する意向で、高等裁判所、最高裁で判決が出るまでの最長260日間は私は議員の職を失いませんので、引き続き議員としての役割を果たしていきます。)
大森ゆきこの有効票の中に明確に別候補の票が混ざっていて、大森ゆきこの票が減ったのではありません!!
名誉のために申し上げますが、葛飾区選管の数え間違いではありません!!正しくは『開披点検で摘出した票のうち、判例をもとに票の文字をみて葛飾区選管が大森の有効票と判断した票が、都選管の判断では大森の票ではないと解釈が変わってしまった。』のです。
その票が大森のことを指しているのか、そうでないかの『解釈』というのが今回の一番の問題でして。
P.3にあるように、投票した人が、どの候補者のことを書いたのか?
文字を見て推察するのです。その推察こそが、『解釈』なのですが、判例を見ながら誰のことを示しているのかを葛飾区選管は考えた結果、大森票と判断したのです。
と述べています。
大森氏は、自身が失職となる東京都選管の裁決に対して、取り消しを求め訴訟しましたが、東京高裁は7月25日に請求を棄却しました。大森氏は今後、上告する方針としています。
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