
「外遊」という言葉を知っていますか?
「遊ぶ」という漢字が入っていますが、「海外旅行」のことではありません。外遊とは政治家が視察や外交を目的として外国に旅行することをいいます。
国会が開催されない休みの期間であるゴールデンウィークや年末年始などには多くの政治家が外遊に出かけ、会議への参加や視察、トップセールスなどを行っています。ちなみに、安倍晋三首相の外遊回数は、2018年1月時点で戦後最多となる67回。76の国と地域を訪れています。
選挙ドットコム編集部で調べたところ、今年のGWでは、閣僚14名が外遊に出かけたようです。
一昨年2016年は4月に起こった熊本地震の影響、昨年2017年は北朝鮮による核実験などを受けて比較的控えめだったようですが、今年のGW、日本の閣僚たちはどこへ外遊したのでしょうか?
安倍首相:UAE、ヨルダン、イスラエル、パレスチナ 4/29~5/3
麻生財務相:フィリピン 5/3~5/6
林文科相:アメリカ、中国 4/29 ~5/5
加藤厚労相:アメリカ 5/3~5/6
小野寺防衛相:エストニア、フィンランド 5/4~5/7
河野外相:ヨルダン 4/27~5/1 韓国、アメリカ 5/2~5/6
世耕経産相:ロシア、インド、南アフリカ 4/28~5/5
石井国交相:フィリピン 4/29~5/1 シンガポール 5/5
斎藤農相:ノルウェー、イタリア 5/1~5/5
上川法相:英国、オーストリア 5/3~5/6
茂木経済再生相:タイ、スウェーデン 4/30~5/5
鈴木五輪相:英国 5/2~5/6
松山少子化相:フランス、スウェーデン、イギリス 4/29~5/5
福井沖縄北方相:トルコ、ドイツ 4/29~5/5
多様な国に外遊していますが、なかでも、ヨルダン・韓国・アメリカを外遊した河野外相や、ロシア・インド・南アフリカを外遊した世耕経産相の移動範囲の広さには驚きです。
また、地域別にみてみると以下のようになりました。
1位 ヨーロッパ 12名
2位 アジア 7名
3位 中東 5名
4位 アメリカ 3名
5位 アフリカ 1名
5位 ロシア 1名
地域では、ヨーロッパが最も多くなっています。なかでも今年は、フィンランド、ノルウェー、スウェーデンなどの北ヨーロッパが多いですね。北ヨーロッパなんて羨ましい!なんて思ってしまいますが、これも仕事。これからの外交において、重要な地域なのでしょうか。また、遠い国になると大型連休でしか訪問できないため、この時期に選ばれているとも言われます。
国別では、やはりアメリカが最も多く3名で、それにつづいてフィリピン・ヨルダン・イギリスがそれぞれ2名となっています。
もちろん遊びの旅行ではなく外交や視察といった仕事のための外遊ですが、時に「税金の無駄遣いではないか」と指摘されることもあります。東京都の舛添 前知事は1回のアメリカへの外遊で3,413万円の費用がかかったことで厳しく批判を受けたことは記憶に新しいでしょう。
アフリカ南西部に位置するナミビア共和国では、予算節約のために政治家や官僚の海外出張を禁止する発表を行っています。大統領自身も経費節減のために大統領専用機を使わず、普通の民間機で首脳会議に参加するなどしています。
紹介したのは大臣に限りましたが、それ以外の国会議員でも100名以上が海外に出かけています。また、あえて国内にとどまり政策を勉強したり、自分の地元を回った方も大勢います。
外遊するにしても、国内にとどまるにしても、政治家たちは「国会は休みでも政治家としては休みがない」ようです。多額の税金が使われる外遊。ぜひ有効に生かして欲しいですね。
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