今月10日公示、22日に投開票が行われる衆議院議員選挙に向け、選挙ドットコムでは電話調査サービス「リサーチコム」のルーシッド株式会社と合同電話調査を行いました。
※電話調査の実施をご検討の方はこちらよりお問い合わせください。
調査は、10月1日(日)に、比例代表選挙の11ブロックごとに、18歳以上の男女6万人を対象にしてこのうちの2,623人から回答を得ました。
選挙ドットコムでは今後も投開票日まで毎週、11ブロック単位での電話調査を行います。ぜひご参考ください。
衆議院の解散前後から、政党の合流、新党の結党など、めまぐるしく情勢が変化しているため、調査の質問を作成した時点の政党を対象にしています。
(分析・執筆 選挙アナリスト 平木雅己)
このうち、「比例代表において、どの政党に投票しますか?」と尋ねた設問の回答のうち全国の傾向は、次の通りです。
●自民が3割半ばの支持を得て、希望を10ポイント以上引き離しています。
●その他の政党と回答した人は1割強でした。調査が行われた時点で、政党の合流問題が途中だったことに加え、新党結党の動きも報じられるなど、どのような政党の対決構図となるのかはっきりしていなかったため、有権者の投票意向に戸惑いが伺える数値です。
●調査時点で民進を支持していると回答した人たちの投票意向は、希望に半数近く、その他の政党に2割半ば、共産に1割などとなっています。(※調査は立憲民主党の結党前)
●共産と公明は拮抗し、共産がわずかながら上回っています。
●自民、公明、共産の各党の支持層のうち、それぞれ8割半ばの人たちは、自分が支持する政党に投票する予定と答えています。
●男女別の投票傾向を見ていきますと、男性の3割半ばが自民に、3割弱が希望に投票する予定と回答し、女性は3割半ばが自民、2割強が希望に投票する予定としています。
●支持政党はないと答えたいわゆる無党派層の人たちの投票意向は、希望に3割半ば、その他の政党に3割弱、自民に1割半ば、共産に1割弱、投票する予定と答えています。
●支持する政党はないと答えている人が4分の1を占めています。また、2日には立憲民主党が結党されました。今後の情勢によって、有権者の投票意向は大きく変わる可能性があります。
ブロックごとの投票傾向を見ていきます。
目次
自民の支持率は3割と、希望をわずかに上回っています。
その他の政党と答えた人の割合が2割と、11ブロック中もっとも高くなりました。民進から立候補を予定していた人たちが希望に移籍できるのかどうか、はっきりしていない時点の調査だったため、有権者の戸惑いが伺える数値でした。
自民が3割半ばの支持率で、希望を引き離しています。
その他の政党が1割半ば、次いで、共産、自由、公明などの順となっています。
自民の支持率は3割弱で、希望の2割強をわずかに上回っています。
その他の政党と回答した割合が2割弱と、有権者の戸惑いが伺える数値でした。
希望が3割弱の支持を得ていて、自民をわずかに上回っています。
その他の政党の支持は1割半ば、次いで共産と公明が並び激しく競り合っています。
支持する政党はないと回答した人たちの投票意向を見ていきますと、希望に4割半ば、その他の政党に2割強、自民に1割半ばなどとなっています。
ふだんの支持政党と比例代表の投票予定政党のクロス集計を見ていきますと、自民は9割強、共産と公明の8割超のふだんの支持層が、それぞれの支持政党に投票する予定と答えています。
支持する政党を持たない人は、希望に4割強、その他の政党に2割半ばが投票する予定と答えています。
民進支持層は、半数近くが希望に投票する予定と答えている一方、その他の政党に2割半ば、共産に投票する予定が1割強となっています。
自民の支持率は4割を超え、支持率3割の希望を引き離しています。
その他の政党が1割半ば、共産、社民、公明などが続いています。
自民は3割半ばの支持を得ていて、3割弱の希望を上回っています。
民進支持層は、半分弱が希望に投票すると答えている一方、3割近くがその他の政党に投票する予定と答えています。
ふだんの支持政党と比例代表の投票予定政党のクロス集計を見ていきますと、共産は9割弱、自民は8割強、公明は8割弱、維新は8割のふだんの支持層が、それぞれの支持政党に投票する予定と答えています。
支持する政党を持たない人は、希望とその他の政党にそれぞれ3割弱が投票する予定と答えています。自民と公明には1割強、維新は1割でした。
4割近くの支持を得る自民が、3割弱の希望を引き離しています。
共産、公明、その他の政党などが続いています。
希望と自民が拮抗し、その他の政党が続き、公明と共産が同数です。
各党の男女別の支持率を見ていきますと、自民、公明、共産、その他の政党では女性の支持率が高く、希望は男性の支持率が上回っています。
自民が3分の1の支持を得ていて、2割の希望を引き離しています。
次いで、公明、その他の政党、社民、共産などとなっています。
選挙ドットコムでは今後も様々な調査報道を行います。また、今後も毎週11の衆議院選挙の比例ブロック単位で調査を行い、分析・集計を行っていきますので、ご参考ください。
※電話調査の実施をご検討の方はこちらよりお問い合わせください
(分析・執筆 選挙アナリスト 平木雅己)
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