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今年最も注目を集めた「泡沫候補」がコミケに出展。ズバリ「出馬記」は何冊売れた?

2017/9/18

伊藤 文

伊藤 文

こんにちは!コミックマーケット初心者の選挙ドットコム ライター伊藤です。前回は午後から行ったら欲しい本が売り切れていたので、今年は10時ちょっと前を目指して行ったところ、入場するのに屋外で1時間以上並びました。コミケ難しい…。

コミケで評論・情報というコーナー(政治に関する同人誌はここにあります。コミケには漫画やアニメ以外の同人誌も沢山あります)を回っていたら、何だか異彩を放つブースがありました。

なんと!前回(2017年7月)東京都議会議員選挙に出ていた高橋しょうご氏本人がブースを出しているではありませんか。東京都議選の際に使われた本物のノボリを掲げたブースは他にありません。
また、「都議選出馬記」を頒布しているのもとても珍しいブースでした。そこで今回はコミケに出展されている高橋しょうご氏に「なぜコミケに出たのか?」を突撃インタビューしてみました。

高橋しょうご氏とは?
1984年生まれ。2016年、東京都知事選挙に元派遣社員の肩書で立候補して選挙デビュー。
初挑戦ながら16,664票を獲得し21人中9位の得票数となる。
2017年には東京都議会議員選挙に杉並区選挙区から立候補。4,446票を獲得し、供託金返還の大健闘。
氷河期世代の救済を訴える。
Twitter:(@Shogo_tkhs

都知事選・都議選に出馬した高橋氏。どうしてコミケに?

コミケで「出馬記」を販売する高橋しょうご氏

コミケで「出馬記」を販売する高橋しょうご氏

-選挙後ドットコムライター伊藤(以下、伊藤)

どうして今回、このようにコミケに出られているのでしょうか?

-高橋しょうご氏
私は、「選挙に出るという権利」は平等な権利に基づくものであるにも関わらず、「特別な人でなければ立候補すべきでない」という風潮を少しでも変えていけたらと考えていました

なので、ごく普通の一般人である私が立候補し、選挙を戦ってみた過程を公開して皆さんに知ってもらい、「普通の人でも選挙に出れるんだ」と考えてもらえたらと思って出馬記を頒布しています。

-伊藤
出馬記を書いてコミケに出展されてみての感想はいかがでしたか?

-高橋しょうご氏

出馬記を書くのは、実は、色々な事を考えるので心身ともに体力を消耗します。出馬は人生の集大成的な意味もあってそれを書くのはとても重圧がかかります。読んでいただいた後に、読者の方がどんな感想を持つのかも心配です。

応援して下さる方も多く、声を掛けていただくのはとても嬉しいですが、中には選挙前・選挙後も常に攻撃的な方も居たりもします。そうした状況の延長線上で出展していますので、感想としては中々大変だといった所です。

-伊藤
私も読ませていただきましたが、高橋さんの出馬記は相当な大作だと思いました。とても読み応えがありました。
今回以前にも出展されていたことがあったんですか?

-高橋しょうご氏
今回コミケ参加は2回目で、昨年末の冬コミでは「2016年高橋しょうごの都知事選出馬記」を頒布しました。その時は頒布の手伝いに来て下さる方もいました。

深い理由は無いのですが、今回は1人でやってみたいと思い、全て自分で作成〜販売まで行ってみました。昨年はいろいろな方にお手伝いやアドバイスをいただいてそつなく出来ましたが、今回は全てに1人で色々とやってみて失敗だらけでした。しかし同時に、選挙活動からそのまとめまで、1人で皆さんのご関心に応えるという一連の事が出来たので、そうした意味では充実感がありました。

あと都議選の選挙期間は1週間ほどで、前に出馬した都知事選と比べて期間が短いので、出馬記を書くのは今回の方が楽でしたね。

ズバリ!何冊売れましたか?

コミケで頒布していた「出馬記」

コミケで頒布していた「出馬記」

-伊藤

選挙の出馬記というのは他にないジャンルの同人誌だと思います。ズバリ、何冊くらい売れましたか?

-高橋しょうご氏
コミケではおよそ80部です。予約の方もいらっしゃるのでそれを含めると90部程です。

-伊藤
私が会場にいた11時〜12時頃は、途切れなく人が高橋しょうご氏のブースに訪れ、本を買っていました。一冊一冊にサインを書き、握手をしてくれるなど、ファンサービス満点のブースだと思いました。
コミケ全体の感想はどうでしょう?

-高橋しょうご氏
各ブースを見ると、その頒布物を作る皆さんの様々な背景が感じられ、とてもパワーを感じます。創作物の祭典でもあるんですね。そうした皆さんの前向きな思いを政治に反映させようとも考えてきたので、コミケはいつも感慨深いものがあります。

気になる今後の出馬予定は?

ブースでは同人誌以外にグッズも販売されていた

ブースでは同人誌以外にグッズも販売されていた

-伊藤
昨年は都知事選、今年は都議選に出馬されていましたが、今後の出馬予定があれば教えてください

-高橋
しょうご氏
私は少子化対策など、国政ではほぼ解決不可能で今取り組むべき最後のチャンスが都政にかかっていると思い、都知事選・都議選と取り組みました。ただ単に出馬したいと思って出ている訳ではなく、問題意識と解決策を考えた上で、立候補しています。

今は多くの方からアドバイスをいただいており、杉並区議選などを前向きに検討しています。ですが、まだはっきりした出馬の予定が無いのが正直な所です。

この出馬記には冒頭から「持って行かれた…!」と、思わず読み込んでしまう内容で、なかなか衝撃的な作品でした。PDFでも頒布されているので、ご興味を持たれた方は是非読まれてみることをおすすめします。
(ご注文はこちらへ:shogotkhs@gmail.com)

昨年の都知事選でインディーズ候補として選挙ファンを魅了し、今年の都議選で人気の高まりを見せた高橋しょうご氏。引き続き注目を集めそうです。

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伊藤 文

伊藤 文

選挙ウォッチャー人妻。1987年生まれ、愛知県名古屋市出身。東京都在住。慶應義塾大学経済学部卒。「選挙は箱推しよりも単推し」をモットーに、候補者の人物本位な選挙ウォッチ活動を続けています。

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