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【茨城県知事選】80%の人が10分で投票所に行ける。実はコンビニよりも身近な投票所

2017/8/23

原口和徳

原口和徳

投票日まで1週間を切り、茨城県知事選挙への注目が高まっています。
【関連】茨城県知事選に関する記事はこちら  >>

一方で、選挙のたびに課題とされることに低投票率、特に若い世代の有権者の投票状況があります。要因の1つとして挙げられるのが投票をするための負担が大きいことです。投票するための負担の1つである「投票所に足を運ぶためのコスト」について、「投票所の数」から考えてみましょう。

投票所が近ければ近いほど、投票率が上がる!

図表1にあるように、昨年の参議院議員選挙を対象にした調査では、投票所までの所要時間が長くなればなるほど、投票する割合が低くなっていくことが報告されています。

図表①_参議院議員選挙における投票所までの所要時間と投票参加

図表1_参議院議員選挙における投票所までの所要時間と投票参加

なお、同様の傾向は、最近の衆議院議員選挙や参議院議員選挙においても確認できることが指摘されています。このように、投票所にアクセスしやすいかどうかは投票率に影響を及ぼしています。それでは、茨城県知事選挙はどのような状況にあるのでしょうか。

茨城県知事選挙の投票所は1,372か所。これって、多いの少ないの?

茨城県選挙管理委員会によると、茨城県知事選挙では投票日に1,372か所の投票所が設置される予定です。

例えば、茨城県内にある小学校の数は509校(出所:茨城県教育委員会)。
小学生の頃、学校には歩いて通わなければならずに通学に長い時間がかかった記憶があるという人も、今、自転車で向かったらどれくらいの所要時間で往復できると思いますか? 投票所は小学校の2.5倍もあると考えると、投票所が少し身近な存在に感じられてきませんか。

身近な施設の代表格であるコンビニエンスストアとも比べてみましょう。
茨城県内のコンビニエンスストアの数は合計で1,449店(出所:都道府県データランキング)。投票所はほとんどコンビニエンスストアをみつける感覚で見つけることができます

「ちょっとそこのコンビニまで」と同じくらいの感覚で投票する場所をみつけることができる。そう考えると投票する場所って案外身近にあるんだなぁ、という気がしてきませんか。

投票するのってやっぱり大変?

投票所について身の回りの施設と比べてみましたが、いかがでしょうか。投票することの負担感が少し減った気がしませんか。
もちろん、投票するためには、日頃から投票するための情報(各候補者や政党の政策や実績、重要な争点や選挙制度に関する情報など)を集めておく必要があります。

ただ、これらの情報を収集・整理できていれば、投票所で投票の受付をしてから投票するまでは、おそらく5~10分程度で済んでしまうと思います。

図表②_投票の流れ

図表2_投票の流れ

図表2は投票所の様子を図示したものです。特別な手続きなどがあるわけではないことが確認できます。また、選挙にあたってご自宅に郵送されてくる「投票所入場整理券」がなくても投票できることも確認できます。
そう、投票しようと思いたったら、手ぶらで行っても投票できるのです。

投票するのが不安な人へ

政治のことはよくわからないし、そんな状態で投票するのは不安だと感じている方もいらっしゃるかもしれません。
例えば、投票所の近くでも投票に必要な情報を集めることはできます。
【関連】とりあえず投票所に行くという選択。投票所でも候補者の情報はあるのでご安心を!  >>

例えば、重要な情報源となる候補者のポスターは、茨城県知事選挙では9,276か所に設置されます。実に県内にあるコンビニエンスストアの6倍以上の数です。

また、今の内から隙間時間をみつけて各候補者の公約などをチェックしておくと、「いざ投票!」というときの負担が減るかもしれませんね。

選挙ドットコムや、いばらき賢人といった情報発信を行っているサイトもあります。これらのサイトはいつでも、どこからでも見ることができます。是非ご活用ください。

冒頭の参議院議員選挙における調査では、投票所までの移動時間が10分以下の人が8割を超えていました。参議院議員選挙で茨城県内に設置された投票所の数は1,407か所。茨城県知事選挙で設置される投票所の数とほぼ同じです。仮に投票に10分かかるとしても、茨城県知事選挙では多くの人が移動時間も含めて30分もあれば投票できることになります。

投票をするのには時間がかかるから、投票なんて考えない。

そう思われている方がいらっしゃったら、ぜひ一度お住いの地域の投票所の場所を調べてみてください。

「思っていたよりも近くにあった」
「やっぱり遠かった」

色々なご意見があると思いますが、投票所の場所を調べてみることが、政治に向けて1つでも多くの意見が表明されていくきっかけになったら幸いです。

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原口和徳

原口和徳

けんみん会議/埼玉ローカル・マニフェスト推進ネットワーク 1982年埼玉県熊谷市出身。中央大学大学院公共政策研究科修了。早稲田大学マニフェスト研究所 議会改革調査部会スタッフとして、全国の議会改革の動向調査などを経験したのち、現所属にて市民の立場からのマニフェストの活用、主権者教育などの活動を行っている。

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