7月9日告示、7月23日投開票の仙台市長選に立候補していた無所属で新人の郡和子氏(60)。投開票の結果、当選を果たしました。
郡氏は1957年3月31日仙台市生まれ。仙台市立長町小学校、仙台市立秋保中学校、宮城県立第二女子高等学校、東北学院大学経済学部を卒業しています。大学卒業後は仙台市内にある東北放送株式会社に入社し、アナウンサー、解説委員、報道制作局などを務めました。
趣味はスポーツ観戦で、地元のサッカーチーム「ベガルタ仙台」を発足時から応援していることを公言しています。また座右の銘は「誠実・果敢」、尊敬する人は加藤シヅエ、好きな作家は伊坂 幸太郎の名前をあげています。
郡氏は東北放送時代にアナウンサーとして世に知られることとなりましたが、その後は解説員や報道制作局部長なども務めています。企画・制作を手掛けた番組で受賞経験もあり、自身のホームページにおいて以下の受賞歴が紹介されています。
・「あれは民主主義の学校だったのか」
宮城県知事選に出馬した浅野史郎氏の選挙戦を追ったドキュメンタリー。民間放送連盟賞優秀賞を受賞。
・「北へ渡ったヒーロー~北朝鮮帰国事業とは何だったのか~」
在日朝鮮人で、仙台の地元野球選手としての活躍した波山次郎の帰国事業を追ったドキュメンタリー。ギャラクシー賞選奨を受賞。
・「女たちの 50 年~いのちの歌が聞こえる~」
自ら制作しアノンシスト賞ラジオ朗読部門で日本一を獲得。
郡氏が政治家となったのは2005年の第44回衆議院議員選挙で、東北ブロックの比例代表から出馬、初当選を果たしました。その後も2009年、2012年、2014年のいずれも衆院選で当選を果たしています。
民主党の筆頭副幹事長・男女共同参画委員会委員長・政策調査会副会長のほか、東日本大震災復興対策担当大臣政務官、復興大臣政務官(宮城復興局担当)、内閣府大臣政務官などの要職を歴任しました。
今回の仙台市長選で郡氏が目指したのは「教育改革」でした。教育行政への信頼を取り戻すため、経済状況に困窮している家庭への支援、仙台に優秀な学生を留めるための「仙台版・給付型奨学金制度」の設置、待機児童の解消、いじめ問題への対応などを公約に掲げてきました。
また、震災の影響を受けた子供たちへの長期的な心のケア、被災者全体への心の復興、復興住宅での孤独死防止策の継続、環境への配慮や自然エネルギー普及拡大などを実現するまちづくりなど、仙台の人やまちの復興を中心とした政策を提案しました。
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