※本記事は「翁の嗜み」の転載となります。記事内容は執筆者個人の知見によるものです。
※これは個人の勝手な妄想であり、何の根拠もありませんが、候補者に必要な資質はなんとなくわかるようになっています。
昨日(1月7日)に、小池都知事の政治塾「希望の塾」で、都議会議員選挙の候補者を絞り込むための選抜試験が行われ、なんと1,600人が参加しました。
小池都知事の政治塾「希望の塾」が選抜試験 約1,600人参加(Yahoo!ニュース)
試験は、論文やマークシート式の適性テストで、1月20日に合格発表が行われる。合格した塾生は、その後、選挙プランナーなどによる専門講座を受講し、選挙戦の進め方などについて学ぶ。
すごいですねえ。
ペーパーテストで都議候補を選抜することに関しては批判的な意見もあるでしょう。しかし、当然それだけではなく、最終的には面接なども行われるはず。また、「小池都知事の名前を借りて当選したい」という人に対する嫌悪感もあるでしょう。やはり有権者からすれば、「政治家たるもの、虎の威を借りずに自分の力で堂々と当選して欲しい」と思うからです。理想を言えば、「都民ファーストの会」が自らリクルートして候補者を擁立すべきだけど、この短期間でそれは難しいし、30人〜40人の擁立となれば、リクルートしている間に選挙は終わってしまう。それであれば、幅広く募集すれば公平感も出てくるし、ニュースにもなるし、対抗馬へのプレッシャーにもなるという考えなのでしょう。
そうは言っても、すでに合格者は数名決まっているとも予想されます。たとえば、現職のおときた駿都議。
現職都議だけど、小池百合子政経塾「希望の塾」都議選対策講座の筆記試験を受けてきた(おときた駿公式サイト)
彼とは仲間のような立場で良く知っているので、小賢しい手を使うような人物でないことはわかっています。しかし、この他に試験を受けた「7人の侍」(侍と呼べるかは甚だ疑問ではありますが)も含めて、当選しなければならないと思われる人物は数人います。少なくとも音喜多くん他数名は最終的には100%公認となるはず。まあ、7人のなんとかのうち区議の方は現職でいるケースもありうるので、何人かは落ちるかもしれないけど。
試験は、論文や適性テストもあって、結果は1月20日に発表されますが、音喜多くんのようなどうしても通したい人物に関しては、記事の最後にもあるように「都民ファーストの会」から別枠として公認になる可能性もあります。
最終的に40人の候補者擁立を目標とするとして、数人の特待生的立場の候補者を避けた三十数人をどのように選ぶか。私の勝手な憶測では、3段階のフィルターをかけると思います。
まずは、機械的に振り分けられるもの。
いくつかの項目と点数を用意して、1,600人に点数を付けます。
例えば・・・
テスト | 50〜0点(満点を50として、30点以下は失格) |
性別 | 女:6、男:3 |
年齢 | 20代:8、30代:10、40代:6、50代以上:2 |
出身地 | 地元:10、東京以外:0 |
既婚・未婚 | 既婚:8、未婚:4 |
学歴1 | 一流大卒:10、海外の大学:8、それ以外:2 |
学歴2 | 地元小中高:10、それ以外:0 |
海外留学経験 | あり:10、なし:0 |
議員経験 | 現職:10、新人:5、元職:3 |
BMI | 適正:8、弱痩せ型or弱肥満:4、肥満:0 |
資金力 | 十分:10、支援が必要:5、全く無い:0 |
といった感じ。項目は他にもあるし、点数の振り分け方もいろんな考え方があるでしょう。これでまずは機械的に振り分けて、上位から200〜300人ほどに絞ることができます。
次にスタッフが5人程度で面接を行い、以下のような項目を点数方式で付けます。
姿勢・声の大きさ | 10〜0 |
清潔さ | 10〜0 |
コミュニケーション力 | 10〜0 |
理路整然と話す力 | 10〜0 |
アピール力・意志の強さ | 10〜0 |
初対面で受ける好感度 | 10〜0 |
こんなもんかな。
最後に、具体的な選挙区情勢、性別・年代のバランスやメディア戦略との関係などを考えて、30人〜40人を最終公認候補として決定する。
これらはあくまでも私個人の考えですが、方法は異なっても候補者選定に使われる項目などはこんな感じではないでしょうか。
これらの項目や点数の振り方に関しては、いろんな意見があるでしょうし、そもそも小池人気を当てにした候補者というのはどうなのか、といった議論もあるでしょう。当選者は「小池チルドレン」となるわけで、小泉チルドレンや小沢ガールズなどの行く末を見ると、40人当選したとしても残るのは半分もいないのではないかと予想されます。
それでも、都議会自民党のような利権ゴリゴリの「ドン」などと呼ばれる人物や、その取り巻き議員が都の予算を牛耳るより1万倍は都民のためになると考えると、少しでも都民のために働く人材を候補者として出してもらいたい。そして、都民は「小池さんの公認だから」という理由で安易に投票するのではなく、ちゃんと全候補者の資質を冷静に判断してもらいたい、と切に願う次第です。
私は都民じゃないけれど。
※本記事は「翁の嗜み」の転載となります。オリジナル記事をご覧になりたい方はこちらからご確認ください。
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