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2017年の目玉選挙と言えば、6月下旬〜7月上旬に予定されている東京都議会議員選挙(都議選)です。昨年7月末に行われた東京都知事選挙以降、小池百合子都知事と都議会自民党との闘いが激しさを増しています。同12月には1979年から30年以上に渡って連携してきた都議会自民党と都議会公明党がまさかの連立解消。さらに同月末には3人の都議が自民党会派を離脱するなど、都議会の勢力図は大きく変わりつつあります。
選挙ドットコム編集部では、
・全選挙区に「小池新党」が候補者を擁立し、定数が5人以上の選挙区では2人を擁立
・1月1日時点での公認候補予定者から予想を行う(公認候補予定者が不在の選挙区も多数有り)
・小池知事を支持している「かがやけTokyo」や自民会派離脱組は「小池新党」として予想
・「都議会民進党」と「民進党都議団」は「民進党系」として予想
という前提のもと、選挙ドットコムが保有する選挙データ(2005年以降の都議選における各候補の得票数・都知事選における小池氏の得票数・参院選での各党の得票数・基礎自治体の会派別得票数など)をもとに、議席予想を行いました。その結果は…
なんと小池新党は島部を除くすべての選挙区でリードし「49議席」を獲得!自民党はほぼ半減の「30議席」まで議席を減らすという驚きの予想結果となりました。公明党は候補者を擁立する全ての選挙区で勝利し「23議席」を獲得と予想していますので、小池新党と公明党が連携すれば合計で「72議席」となり、安定過半数を得ることができます。
民進党や共産党は小池新党の台頭によって議席を失うと予想されます。民進党にとって、東京都は蓮舫代表の選挙区でもあり負けられない選挙ですが、8議席減の「10議席」に。毎回の国政選挙、都議選で勢力を拡大してきた共産党も5議席減の「12議席」へ。
小池都知事と距離を置く維新の会や生活者ネットワークは、小池新党の躍進の影に隠れて全く存在感を示せず、苦しい戦いとなりそうです。
下図は過去の都議選の結果です。政権交代の起こった2009年の都議選では、当時の民主党が「54議席」を獲得し、「都議会のドン」と呼ばれる内田茂氏も26歳の新人候補に敗れ落選しました。第二次安倍政権発足後の2013年の都議選では、反対に自民党が「59議席」を獲得するなど、その時の風によって大きく議席数が変動しています。また地方選挙では、2011年の大阪府議会議員選挙において、橋下徹大阪府知事(当時)が率いた大阪維新の会が、109議席中57議席を獲得して大きく躍進した事例もあります。
都議会議員選挙は、約1360万人の東京都民を代表する「127名」の議員を選ぶ選挙です。東京都には23区・26市・5町・8村の基礎自体がありますが、上記のように42の選挙区に分け、それぞれの選挙区は人口に応じて1名から最大8名まで議席が割り当てられています。
小池都知事の人気が都議選まで続くのかどうか、小池新党が実際にどれだけの選挙区に、何人の候補を擁立するのか、他党の選挙協力をどこまで行うのかによって都議選の構図は大きく変わります。
自民党は公認候補を擁立できていない選挙区もあり、さらに会派からの離脱者を出すようだと30議席を割り込む可能性も。民主党と共産党は、昨年の参院選と同じように「民共」で連携し、さらに小池新党と候補者調整を行えば、議席を伸ばせる要素はあります。
都議選まであと約半年。選挙ドットコムでは今後も都議選総力特集を行いますのでご期待ください!
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