課題はズバリ、宗教のイメージ? 幸福実現党から受け取った挑戦状を検証!

2016/12/20

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コラム

政治家

ひがし みすず

突然ですが、あなたは選挙で投票するとき、政党名を見ていますか? 政策を見ていますか? 他にも「候補者」で選ぶ方法などがありますが、恐らく「党の名前」で選んでいる人が多いのではないでしょうか。

選挙ドットコムではこれまで、選挙の当選者のみならず、落選者に対してもインタビューを行ってきました。そこでよく出てくる言葉が「選挙には負けたが、政策には自信があった」というもの。最近取り上げた衆議院補欠選挙(東京10区)のインタビューの際にも補選落選者・吉井としみつ氏(幸福実現党)から同じ言葉を聞きました。
【関連】「マジで若狭氏に勝てると思っていました」テレビにハブられ、選挙では落選。それでもめげない落選者の本音とは?  >>

またまた〜。落選した議員の『言い訳あるある』ですよ。」と、選挙ドットコム編集部が疑いの目を向けると…「じゃ、実際にアンケートしてみてもらってもいいですよ! 幸福実現党の政策は人気あります!」と挑戦状をいただきました。

…よろしい。挑戦状は受け取った! ならば「政策だけ」で選挙してみましょう。

 

 

政党名を隠して、政策だけでアンケート!

(東京駅にて。地方から出張に来ていた会社員の方々などにお答えいただきました)

政策に自信満々の幸福実現党の政策が実際に評価されるのか(それとも赤っ恥をかくのかを調査するためにアンケートを実施しました。
幸福実現党に限らず、党名を隠すと意外とどの党の政策か分からないもの。もしかしたら面白い結果になるかもしれません!
※実際のアンケートはこちらからできます。皆さんも「どの政策がどこの政党か」考えながらやってみてください

【アンケートのルールや概要】

・今年の参院選で議席を獲得した7つの政党の政策+幸福実現党の政策を列挙
(自民党、民進党、公明党、共産党、維新の党、社民党、自由党+幸福実現党)
・政党名は隠して、政策のみで良いと思うものを3つ選んでもらう
・経済、教育、福祉、外交・安全保障の4項目についてそれぞれ回答
・アンケートは渋谷・東京・半蔵門に加え、オンライン上で実施
・20代~50代の計116名から回答を得た

 

 

意外や意外! 本当に支持されてしまった!

ごめんなさい、幸福実現党さん、支持されました!(おかしいな、こんなはずでは…
幸福実現党の政策は「消費税5%、法人税20%程度に引き下げ、民間活力増大」で、第2位にランクイン。落選者・吉井氏のウリでもあった幸福実現党の経済政策は、党名を隠せば評価されるという結果になりました。

 

また、社民党の政策が1位という結果になったことも驚きでした。テレビ局や新聞社が行っている世論調査と、今回のアンケートでは調査人数や調査方法が大きく異なるため、単純に比較することはできませんが、政策だけで選んでもらうと実際の選挙での得票数と差があるようです。社民党支持の皆さま、おめでとうございます!

驚きを隠せないまま、謝罪も込めて(?)幸福実現党さんに再びお邪魔してきました。

 

 

すみませんでした! 正直、ナメてました

副党首(兼)広報本部長 神武桜子氏

-選挙ドットコムライター ひがし(以下、ひがし)
まず最初に… すみませんでした! 正直、ビリかブービーくらいになるかと思って、ナメてました。

-副党首(兼)広報本部長 神武桜子氏(以下、神武氏)
立党以来ずっと減税を打ち出してきているので、経済政策が高評価だったのはとても嬉しいです! 増税して経済が行き詰まってきているのを感じ、今度は減税したらどうかって気持ちになっている人が増えてきたのではないでしょうか。

-ひがし
この前の参院選の得票率は0.7%だったことを考えると、今回のアンケートの結果はものすごい飛躍ですね。

-神武氏
う~~~ん、確かに実際の得票数と比べると評価いただいているのですが、当然、全ての政策で1位だろう!……って、くらいの気持ちでやってます!

-ひがし
(政策が支持されているなら、いっそのこと、もう党名を名乗らないのも有りでは?

 

 

神様が見ているから、マニフェストでもウソをつけない

-ひがし
経済分野のアンケートでは2位でしたが、教育は4位。
「政策には自信があります!」と持ち込まれた挑戦状の通り、本当に政策では支持されていることが証明されてしまうと、逆に選挙ドットコムが赤っ恥をかくことになってしまう… とヒヤヒヤしたところ、福祉は7位、さらに外交・安全保障は最下位という結果でした。いやー安心した(本音)
なのですが、外交・安全保障は経済と並んで幸福実現党さんの推し政策の1つ。「自信ある!」とも事前に聞いていましたが。

-神武氏
そうですね… 悔しいです。もっとちゃんと理解してもらえるようにがんばりたいと思いました。
恐らく最下位となってしまった原因は「核装備」という言葉の強さだと思います。
(政策は「集団的自衛権の行使容認。核装備も含めた抑止力強化。日米同盟の強化」)
国をきちんと守ろうという思いは、1位に選ばれた維新と同じなんですけどね。

-ひがし
確かに「核装備」という言葉は強すぎます。例えば、「最大限の自衛!」とかって言葉を濁すこともできるじゃないですか

-神武氏
もちろん、表現方法については様々な意見があります。ただ、自分たちの思いや考えを、表現を変えて誤魔化すのはどうなのかなって。私たちは、いつでも神様が見てると思っているのでウソはつきたくないんです!

-ひがし
お、おう。

次ページ:宗教政党だから投票されないの? ズバリ聞いてみた

ぶっちゃけ宗教のイメージが強すぎて投票してもらえないのでは?

(聞きたくても聞けなかった、宗教と政治についてズバリお答えいただきました)

-ひがし
経済では2位、逆に外交・安全保障では最下位ですが、平均を取ると4.75位実際の選挙での得票率が0.7%であることを考えると、やっぱり全体を通して「政策は支持されている」という印象でした。
街角でアンケートを行なった際に、幸福実現党さんの政策を選んだ人に「それ、実は幸福実現党さんの政策なんですよ」と伝えたところ、

「幸福実現党が掲げている政策はマトモというか、悪くないけど… 党のイメージが先行して、距離を置かれているように思います(20代・学生)」

との言葉がでてきました。ズバリ聞きますけど、宗教法人幸福の科学のイメージが強すぎて投票されないんじゃないのですか?

-神武氏
幸福の科学のイメージがあるから投票しない人もいれば、そのイメージがあるから投票してくれる人もいらっしゃるので、一概には言えないですね。
政治もそうですが、宗教の話ってあまり表立ってしないものじゃないですか。なので、私の友達なんかだと、「幸福の科学」って言われてもよく分からないようで、身近な信者である私のイメージだったりするみたいです。

-ひがし
宗教のイメージはマイナスかと思っていたので、プラスなこともあるのですね。驚きました。

-神武氏
多くはありませんが、幸福の科学の信者ではない方も投票してくださっています。
理由を聞いてみたら、1番多かったのは「ずっとひたむきに頑張っているから」でした。国政では議席を獲得できていないにも関わらず、2009年の立党から地道に活動を続けている姿勢や、また、票にならないと分かっていても「核装備」と言ってしまうような「世渡り上手じゃないけどひたむきに頑張る姿」を見て票を入れてくださる人がいるようです。本当に励みになっています。

-ひがし
ある種の「判官びいき」じゃないですけど、けなげな姿勢が評価されているのですね。
ぶっちゃけ日本だと宗教のイメージはあまり良くなくて、さらにそこに政治が加わってくると「政教分離」などの言葉とともに「何となくタブーな印象を持っている人が多いように思います。幸福実現党さんなんかモロ宗教と政治のダブルタブーじゃないですか

-神武氏
「政教分離」はかなり誤解を受けており、私たちも街頭演説などをしていると「おい! 宗教団体が政治やっちゃダメなんだぞ!」と言われることもあります。でも、その都度ちゃんと「政教分離については問題ありません」ときちんと説明させていただいています!
良い機会なのでここでも説明させていただくと、政教分離は誤解されていて、宗教団体が政治をしてはいけないわけではないんです。1999年に内閣法制局の公式見解としてハッキリ出ていて、宗教団体が政治的な活動をすることを排除しているわけではないんですよ。正しくはその逆で、「政府や国の機関が、宗教に介入してはいけない」ということです。

-ひがし
ここ、テストに出ます。読者の皆さんもしっかり覚えてくださいね!

 

 

党名だけではなく、政策ひとつひとつも見てみよう

という訳で、幸福実現党から受け取った挑戦状「政策は支持されています」を検証したところ、名前を伏せれば政策はそこそこ評価されていたことが分かりました。また、他の党でも同様に、「え、この政策、ここの党のものなんですか?」と、普段は支持していない政策を評価する声も聞こえてきました。

投票先を決めるときは政党名だけでなく、一歩踏み込んで各政党の政策を見てみると「マイナーだけど意外といいな」と思う政策が見つかるかもしれません。
ぜひ新聞や選挙ドットコムを活用して、皆さんが一番納得のいく投票先を見つけてください!

また、選挙ドットコムでは各党からの「挑戦状」をお待ちしています。「知られてないけど、ここが自慢です」や「実は◯◯では我が党は1位です!」など、お気軽に編集部までご連絡ください!

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ひがし みすず

自称日本一意識低い政治ライター。日本女子大学理学部卒業後、ベンチャー企業を経て2016年フリーライターとして独立。選挙ドットコムの素人代表の一人として意識低い記事を量産している。

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