任期満了にともなう三重県伊賀市長選挙が6日に告示され、13日に投票を迎えます。立候補したのは、現職の岡本栄氏(65)、新人で元県議の森野真治氏(46)、新人で元市議の市川岳人氏(34)の3名です。
地理的・歴史的背景から京・大和文化の影響を強く受けながらも独自の文化を醸成し、伊賀流忍者や俳聖松尾芭蕉や横光利一のふるさととして歴史文化の薫る地域である伊賀市。今回は3名の立候補者による三つ巴の戦いとなっています。
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2期目を目指す岡本栄氏は三重県上野市(現在の伊賀市)出身・在住。三重県立上野高等学校を経て早稲田大学教育学部卒業。1974年にアナウンサーとして関西テレビへ入社。入社後は、故郷の上野市(当時)で生活しながら、報道・情報番組を中心に出演していました。トレードマークは現代風の長髪。
また、骨董への造詣が深く、番組で骨董を扱ったコーナーを担当したこともありました。高校在学中に歴史研究部を立ち上げたことをきっかけに、休日に故郷の歴史文化を調査したり、伊賀と関西圏の結び付きなどについて研究したりするなど「伊賀の郷土史家」としての顔も持っています。
加えて、アナウンサーとしての活動と並行しながら神戸女子大学及び帝塚山大学の非常勤講師を務めた経験があります。
2012年、三重県伊賀市長選挙へ無所属で立候補し、初当選を果たしました。市長就任後は、庁舎建設計画を白紙撤回し三重県伊賀庁舎隣接地への建設を提案する住民投票が行われるも、投票率が50%に満たなかったため、住民投票は不成立となっています。2016年には、性的少数者(LGBT)への支援策の一環として、同性カップルを公的に「パートナー」と認める制度を東京都渋谷区、世田谷区に続いて全国3例目として実現させています。
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新人の森野真治氏は三重県上野市(現在の伊賀市)立府中小学校、南山中学校・高校を経て南山大学文学部神学科を卒業しています。
大学卒業後は上野市役所(現伊賀市役所)に勤務していました。平成18年に12年間勤めた伊賀市役所を退職し、平成19年 三重県議会議員(伊賀市選挙区)初当選、以後3期務めました。在任中は、三重県知的障がい者ボウリング協会会長、伊賀市体育協会理事、伊賀市スポーツ少年団本部常任委員、伊賀市テニス協会会長、一般社団法人府中スポーツクラブ代表理事などを歴任しています。
行政運営の最重要指標を市民の「幸福実感度」とし、市民の幸せを追求することを公約としています。具体的には、全国的に人口減少社会が到来している中、伊賀市でもこの5年間で7,000人もの人口が減少していることを指摘し、県下ワースト1の減少数を若者が地元に戻り、就職ができるよう、本社機能や開発部門などの誘致を推進することで改善を実現したいとしています。さらに、市町村合併による交付税の特例措置がなくなることから厳しくなる市政運営を、自身の約22年間の行政経験で乗り越えていきたいとしています。

新人の市川岳人氏は三重県伊賀市出身で、洛南高校を経て慶應義塾大学経済学部を卒業しています。大学卒業後は伊賀市島ケ原の西念寺で僧侶を務めていました。
2013年の市議選に無所属で出馬し、トップで初当選を果たしています。市議時代は自民爽風クラブに所属していました。
僧侶を務めている西念寺は天台真盛宗で、同じく住職である父と兄と三人で約500軒の檀家を守っているとのことです。現在の市政について市川氏は「三年半市議を務め、遅々として進まない市政を目の当たりにした」と発言しており、連携不足が問題となっている市政を「衝突を繰り返し課題が解決できない」と指摘しています。また、取り組むべき課題として救急医療の充実や若者の流出を防ぐ政策の実行などを挙げています。また、争点となっている市役所移転問題については、現庁舎地が伊賀上野城や伊賀流忍者博物館近くに位置することから有効活用すべきだと理解を示すものの、建設する新庁舎については建設費用縮減の方針を示しています。
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