政治や選挙の世界でもお馴染みとなったTwitterですが、「どれだけ大勢の人にフォローしているか」という話題は持ち上がるものの「誰をフォローしているか」という話はメジャーではありません。
そこで、国外国内の著名な政治家がTwitterで誰をフォローしているのか? 調べてみました。
8月29日現在、安倍晋三内閣総理大臣をフォローする人は60万人。オバマ大統領の7,600万人のフォロワーには到底及びませんが、そんな安倍総理がフォローしているのは誰か?を見てみました。
興味深いことに、安倍首相がフォローしているのはたったの13人!
その内、2つはオバマ大統領の2種類の公式アカウントでした。他には、
・ドナルド・タスク(欧州理事会理事長)
・チャールズ・マイケル(ベルギー首相)
・デビッド・キャメロン(前英国首相)
・ザファーストレディー(ミシェル・オバマ事務所が運営するアカウント)
・ホワイトハウス
・ジョン・ケリー(アメリカ国務長官)
・キャロライン・ケネディー(駐日アメリカ大使)
・ラージナート・シン(インド人民党社長)
・ナレンドラ・モディ(インド首相)
と続きます。
Twitter上で、安倍首相が国外で重要視しているのは欧州・アメリカ・ベルギー・インドのようです。
そして安倍首相がフォローするたった二人の日本人。それは・・・
・猪瀬直樹(元東京都知事)
・安倍昭恵(妻)
妻である昭恵氏はわかりますが、なぜ家族以外ではたった1人日本人で猪瀬氏をフォローしているのでしょうか。
安倍首相と猪瀬知事はともに2020年東京五輪招致を果たした同志だったこともあり、結束を深めたい間柄だったのかもしれません。
一国の首相ともなれば、一度フォローをするとフォロー解除をしたくてできない難しい立場でもあり、慎重に考慮した上で選んだ「13人」なのでしょう。
これだけフォロー先を限定していると「安倍総理にフォローされたい!」と願う各国首相や大統領などの要人は他にもいるのではないでしょうか?
ちなみに、オバマ現アメリカ大統領のフォロワーは7,600万人で、オバマ大統領自身がフォローしているのは60万人!(安倍総理のフォロワー数と同数)も。
そのフォロー先の多くは一般国民のようで、オバマ大統領からフォローされたら誰も嬉しくなって応援したくなってしまうのが人間の心理です。
オバマ氏のフォロー先にはホワイトハウスやアメリカ副大統領のバイデン氏の公式アカウントも含まれていますが、60万人もいるフォロー先のTwitter上での発信はチェックしきれていないと考えるのが普通でしょう。
フォロバ(フォローバック=フォローしてくれたら、こちらもしますよ、という意味)作戦とまでは言えませんが、一方的ではなく双方向(インタラクティブ)なコミュニケーションを意識したようです。
次は国内二番目に大きい民進党の岡田克也代表を見てみましょう。
フォロワーは1万程度と、一大政党の代表としては寂しい数字。しかもフォロー先は2つ、民進党と民主党のみで、「形式上Twitterやってます」という感じでしょうか。
そろそろどうせ代表も終わりだし・・・というやる気の無さが出ているわけではないでしょうが、次期代表候補といわれる蓮舫氏を見てみましょう。
フォロワーは約40万人で安倍総理には及びませんが、蓮舫氏がフォローしている人は15,000人。オバマ大統領のように一般人を中心にフォローしており、比較的、積極フォロバ精神の元で運用しているようです。
国内外の要人をフォローするという政治的な情報源としては活用してないようで、あくまでも国民との繋がりとしてTwitterを活用しているように見受けられます。
山口代表のフォロワーは16,000人。こちらも与党の代表としては少ないな・・・という印象ですが、フォロー先も73と少なめ。ただ、山口代表のフォロー先には明瞭なルールがあるようです。
まず、個人のフォロー先は公明党員で一貫しており、それ以外は公明党関連と政府関連、ニュースに絞られています。
首相官邸、内閣府防災、総務省、警視庁、海上保安庁、外務省、東京都庁広報課、金融庁、NHKニュースなど、かなりきちんとルールを決めてフォロー先を決めていることが一目瞭然ですから、山口代表のフォロワーが山口代表にフォロバしてもらえなくても肩を落とさないでください。
5万8千人のフォロワーがいることわわかりますが、フォローしている人が隠されており、見ることができません。
Twitter使いで最も有名な(元)政治家・橋下徹氏が発足したおおさか維新の会(?)、現在の代表は松井一郎大阪府知事。現在の松井一郎氏のフォロワーは65,000人、フォロー先は120です。
フォロー先は山口代表と同様、個人のフォロー先はおおさか維新の会の党員(会員?)が主ですが、安倍総理(自)、石破茂氏(自)、山本一太氏(自)、細野豪志氏(民)など他の党の政治家も幅広く抑えています。
個人以外では朝日新聞、日経新聞、読売新聞、NHKニュースなどのメディアも多く、Twitterからの情報源を活用していることが伺えます。
こうしてみると、安倍総理以外の党首は海外の著名人をフォローすることはなく、国内での利用に限定して利用していることがわかります。安倍首相は総裁よりも首相の立場としての運営をしており、総裁としての国内に関するSNSでの働きかけは自民党公式Twitter「自民党広報」行なっています。
さて、番外編ですが、この自民党広報のフォロー先が興味深い内容になっています。
308あるフォロー先のほとんどが「自民党員」の政治家ですが、なぜかそこにポツっと「スリムクラブ真栄田」「浦添ウインドゥ」なるお笑いのアカウントが・・・自民党として政治的な情報が得られると考えられているのでしょうか。
また、自民党内で渦中の人となっている小池百合子氏も8月29日時点ではフォローされています。今後の処分や整理次第ではここから消えることもあるのか、Twitterのフォロー先もこのように調べてみるとなかなか面白いのではないでしょうか。
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