7月31日に投開票が行われた東京都知事選挙は、政党の推薦を受けずに選挙戦を戦った自民党・小池百合子氏の圧勝で幕を閉じました。当初は除名処分も検討されていた小池百合子氏ですが、支援した自民党員も含め、処分は軽いものとなる見通しです。
この都知事選の結果を受けて、与党・野党ともに大物政治家が続々と辞任を表明しています。

野党統一候補・鳥越俊太郎氏の応援の中心となった民進党では、9月に次期代表選が行われます。現代表の岡田克也氏は7月30日に不出馬を表明し、現在までに蓮舫氏等各グループが候補者を調整しています。岡田氏は、辞任の理由は都知事選ではなく参院選の責任を取ったものと述べていますが、都知事選投票日前日に急に引退を表明したため、党内でも混乱が大きくなりました。
民進党内では、野党統一に積極的な旧民主党グループ・保守派のスタンスをとる旧民主党グループ・旧維新グループ等があり、鳥越氏擁立までも支持団体含め党内で様々な意見が飛び交っていました。岡田氏は衆院選に向け、現在の民進・共産の連携体制を肯定的に受け継ぐことを次期代表に期待しています。都知事選投開票前の不出馬表明は、鳥越氏の選挙結果と岡田氏が進めた民進・共産の連携路線を同時に評価されることを避ける狙いもあった模様です。
参院選では結果を出し、都知事選では結果を出せなかった民共体制。衆院選に向けて、民進党は今後も共産党等野党統一を今後も進めていくのでしょうか。
投開票前に辞任を表明した岡田氏に対して、明確に「引責辞任」を表明したのは自民党都連会長・石原伸晃氏内田茂都議ら自民党都連幹部5名です。
自民党都連は都知事候補として増田寛也氏を擁立しましたが、同じく自民党の小池百合子氏に敗れました。その結果を受け、8月4日に行われた自民党都連の会合で幹部が総退陣を表明し、翌日受理されました。
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内田茂都議は猪瀬直樹元都知事のツイートで一躍話題になった”都議会のドン”。
自民党都連内田茂幹事長のいじめに耐えられずに自殺した樺山都議の遺書です。写真。インタビューといっしょにご覧ください。pic.twitter.com/T0nDZHPJ17
追記 皆さんのご意見のな…https://t.co/4HT7VwnLNI #NewsPicks
— 猪瀬直樹/inosenaoki (@inosenaoki) 2016年7月13日
今回の都知事選前には、舛添前都知事本人の不祥事のみならず、都知事をコントロールできていない都議会全体、特に与党である自民党都連の不透明さが話題になっていました。その中心にいたのが内田氏です。内田氏が進める現体制の維持か、小池百合子氏による議会の透明化か。都民の支持を得たのは、小池百合子氏でした。

小池百合子氏の初登庁では多くの自民党所属都議が出迎えを欠席し、川井重勇都議会議長は小池氏との報道陣の前での写真撮影を拒否する等、自民党都連と小池氏の間には未だ確執がある様子が伺えました。
野党統一候補・鳥越俊太郎氏のホームページからは都知事選関連のコンテンツがすみやかに撤去され、野党内部からは鳥越氏擁立について反発の声が上がっています。
都知事選が終わってから間もなく1週間が経とうとしていますが、両陣営ともにダメージを負うことになった与野党内部では、まだまだ混乱が続きそうです。
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