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2023/05/17
本日リリースされた“Pokémon GO”。Twitterトレンドをポケモンの名前で埋め尽くし、内閣府セキュリティーセンターからは注意喚起が、学校でも使用に関するお知らせが、大学ではテスト期間にリリースされたことで夢中になった学生たちの単位が…あっ、と様々な影響を日本各地でみせています。
(Pokémon GO公式サイトより)
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そんなPokémon GOですが一部では「ポケモノミクス」と呼ばれる経済効果が注目されています。ポケモノミクスとはPokémon GOの登場で任天堂を中心とした株価が向上したこと。任天堂の関連会社(子会社・制作会社・任天堂とよく取引をしている会社)の株価も好調になっています。そして、株式市場を賑わせたことがBrexit(イギリスのEU離脱)で落ち込んでいたメガバンク株・証券関連株を盛り上げています。電機会社の興隆も目立つ一方で、医療分野は相対的に落ち込んだりもしているそう。日本経済が大きく上向きになっています。
(東証1部時価総額ランキング)
ではこのポケモノミクス、語源になっているであろう“本家”の経済政策・アベノミクスと比較してみましょう。アベノミクスとは安倍首相が推進する経済政策で、3つの軸があります。
1つは銀行から企業がお金を借りる時の「利子」をとても安くすることで、企業が新しいプロジェクトなどを興すときにお金を借りやすい状況をつくり、どんどんと企業がお金を借りてはそのお金を使って大きな儲けを出すというようにこれまた市場にお金が流れていけるようになるという金融政策の軸。
2つ目は政府がたくさんの公共事業を起こし(例えば今はオリンピックに向けてスタジアムをつくったり、古くなった道路やトンネルなどを工事したり)、政府自身が積極的にお金を使うことで働く人がお金を稼げる=市場にお金が流れていけるようになるという財政出動の軸。
そして3つ目がいろんな企業がどんどん成長していけるように企業が業績を伸ばす障害となるルールを変えたり、たくさんの投資を呼び込めるような仕組みをつくったりして市場でたくさんのお金が回るようになるという成長戦略の軸です。なお、現在は「新三本の矢」という新たな軸を打ち出し、子育て支援や社会保障を打ち出していますがまだ成果は道半ばとなっています。
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(首相官邸ホームページより)
そんなアベノミクスがスタートしたのは安倍首相が2012年に自民党総裁として衆院選に臨むころからでした。安倍氏が首相になることで日本の経済がよくなるのではないかと期待した人々の動きで株価が回復。その後は金融政策により円安を主導。輸出産業が大きく伸びました。また財政出動によって建設業が興隆し、20年続いたと言われるデフレの脱却に大きく寄与しました。
今回のポケモノミクスも同じく、アプリがリリースされる前から市場が期待感を示したことで任天堂などは株価を伸ばしました。この点でポケモノミクスとアベノミクスは一致しています。しかし大量の税金を必要とし、その上で世界経済の低迷などの影響を大きく受けてしまっているアベノミクス。
政府にはできない方法で、現在の世界経済に一石を投じたポケモノミクスは非常にありがたい一手となったに違いないでしょう。
日本経済新聞をもとに作成。
「日経平均」は2014年11月16日の衆院解散日から約1ヶ月間の推移。アベノミクスへの期待感から約1ヶ月で2008年以来日経平均1万円台を実現。
「任天堂株価」は2016年6月23日から7月22日までの推移。
また地方創生という観点からもポケモノミクスは効果的だと言われています。
地域限定のポケモンを狙ってその地に向かうことは、地方に新たな魅力を生み出すこと他ならないからです。例えば「聖地巡礼」では一地域につき約20億円の経済効果をもたらしています。聖地巡礼では、実際に足を運ぶファンはある程度絞られるがPokémon GOの場合は更にユーザー層が広いです。また元々ポケモンの世界観は日本を舞台にしており、筆者の愛した「グラードン」は桜島、「カイオーガ」は屋久島。あこがれの「ホウオウ」は京都で「ルギア」は淡路島…と現実世界との親和性も高くなっています。こういった観点も経済効果を期待する大きな要因になっていそうです。
一方でアベノミクスでの地方創生の現状を見てみましょう。年次約5,000億円をつぎ込んでいる「ローカル・アベノミクス」ですが、いまいち地方での実感はまだ弱いといいます。自民党本人たちも先の参院選では「道半ば」と明言していたことも印象的です。行きつづまる地方創生策として、思い切ってPokémon GOに全面的に便乗することもアリかもしれません。
最後にそのほかの観点についても少し見てみましょう。医療関連の株価を下げたポケノミクスでしたが、鬱病・健康改善には一役買うという見方も出てきています。外に出て歩くことやコミュニケーションが促進されることがその要因だと専門家は語ります。
任天堂もここ数年は、スマホゲームにその地位をとってかわられたと言われ辛酸を舐める時代が続いていました。しかしここにきてほぼ2年ぶりにソニーを超えるなど大きな挽回をしています。ポケノミクスによってダメージを受けた分野も、場合によってはいくらでもポケモノミクスに波に乗ってくることも考えられます。
このように様々な業界に影響を及ぼしたPokémon GO。世界経済の低迷だって、地方創生の劇薬だって誰もわからなかった中で、一瞬にして「特効薬」として注目されるようになりました。世界3位の経済を誇る日本の、総理大臣がけん引する経済政策でさえこうはいきませんでした。今回のPokémon GOしかり、かつてのi phoneしかり、社会課題を解決する特効薬に成り得る製品を生み出すのは民間でした。このような製品の開発を促進する環境や教育・制度を整えることが政治の務めなのかもしれません。
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