政治家の本当の姿を伝える、選挙ドットコム「政治家インタビュー企画」。
今回は、衆議院議員、浅尾慶一郎氏にお話をうかがいました。
浅尾氏は、アメリカ合衆国スタンフォード大学経営大学院を修了後、民間企業を経て参議院議員を2期務め、参議院財政金融委員長も経験。みんなの党の結党に参加し、同党の政策調査委員長、選挙対策委員長、幹事長、代表を務められました。現在は無所属の衆議院議員として活躍しています。
<参考>ホームページ:http://www.asao.net/

もともと政治に関心があったのですが、決め手となったのは友人の言葉です。
私はスタンフォード大学のビジネススクールに在籍していました。周囲には起業する人が多かったのですが、私は起業するよりも政治家になって国を変えた方がもっと面白いと思っていました。それをビジネススクールの仲間に話すと、「面白いと思うのならやってみればいい。やってみてダメだったとしても、他に仕事はあるのだから」と軽い口調で言ってもらえたんです。
帰国後しばらくは日本の企業に勤めていたのですが、新進党が候補者公募を行うということで、そちらに応募したのが政治の世界へ入ったきっかけです。
「誰にでも何度でもチャンスがある社会をつくる」
何歳になっても誰もが夢を見つけて、誰もが自己実現をできるような社会をつくっていきたいですね。

私が特に力を入れている領域が3つあります。
1つ目は医療分野です。具体的には皆保険制度の維持などですね。現在日本では高齢者の人口構成上の割合が増えてきており、今後日本の素晴らしい国民皆保険制度を維持していくことが非常に難しくなっています。しかし、これは日本にとって非常に大切な制度です。なかなか難しいところではありますが、知恵を絞って維持していかなければならないと思っています。
2つ目は行政改革です。肥大化したところにてこ入れをし、大きな金額の捻出をすることにこだわっています。例えば、保険料の徴収漏れを解消するために、年金機構の徴収網と国税庁の統廃合を行うことで年間最大10兆円が捻出できると見ています。
3つ目は経済政策です。日本がより活力を持てるように注力したいと思っています。これらの様々な分野に注力し、政治信条としても述べた「誰にでも何度でもチャンスがある社会をつくる」が実現できるように日々頑張っています。

選挙活動は日常的な政治活動の延長線上にあるものではありますが、とても大事なものだと認識しています。
決して楽しいことばかりではありませんが、有権者の方々ひとりひとりと直接お話をすることでご縁をいただけるのが選挙において一番感動する、とても有り難いですね。
以前の選挙の際に、ガン患者の支援者さんがいらっしゃいました。私はその方とは1~2回しか話をしたことはなかったのですが、その方からお手紙をいただいたのです。「病院から浅尾さんに最後の一票を入れました。あなたに将来の日本を託します」という内容に胸が熱くなりました。
本当の選挙は心をいただくものだと感じました。
インターネットにもメリットはありますね。特に、瞬時に情報の告知ができるところが非常に良いと思います。
また、情報量を制限なく掲載できるところも助かります。ユーザーが選んで見てくれるという前提がありますが、それをクリアしたとすれば、時間の長い動画を載せてもいいし、長い文章を書いてもいい。その点はインターネットの大きな強みだと思います。
インターネットの世界とリアルの世界、両方で有権者と接点があるようにすると、相乗効果で政治はよりよいものになっていくと思いますね。
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