毎週毎週、日本全国のどこかで行われている選挙ですが、8月のお盆休みと年末年始は選挙もちょっと一休み。
そんなわけで、12月の選挙総数は31件と少なめです。そのうち、前回2011年度の選挙と比べ、投票率がアップした選挙は以下の5件です。
全回選挙時より投票率が向上した選挙
今回は、その5件の中から、以下の3本を取り上げます。
・まさかの師弟対決!大阪府池田市長選挙
・脅威の投票率15%アップ 福井市長選挙
・60年以上ゼロだった女性議員の誕生 宮城県涌谷町議会議員選挙
大阪府池田市長選挙はとても特殊な「師弟対決」で注目を集めました。前市長の倉田薫氏と、倉田氏が府知事選に立候補する際に後継指名した小南氏との対決でした。自分が「引退するから」と指名した候補者に対して、「やっぱ引退しないことにしたから」といってガチンコで勝負する、というとても不思議な構図です。
倉田氏は2011年大阪府知事選で大阪維新の会の松井一郎氏に大敗、政界を引退したものの、今回の選挙に「現職にまかせられない」として出馬を決意、結果、2600票あまりの差で返り咲きました。詳細は、当サイトの関連記事をどうぞ。
福井市長選挙は前回2011年の市長選挙は過去最低の23.64%という投票率でしたが、今回は、15.19%もアップし、投票率は38.83%に。
前回は、
民主・自民・公明・社民4党の推薦を受けた東村新一市長 VS 共産党公認の新人
という図式だったため、盛り上がりに欠けていた上に、雪のちらつく悪天候により有権者の足が遠のき、24%と低い投票率でした。
今回の選挙戦では、
自民・公明・社民・維新の推薦を受けた現職東村新一市長 VS 無所属の元衆議員議員、笹木竜三
という対決となり、前回に比べ、張り合いのある構図でした。
現職東村新一市長も、今回は焦りが見えたのか、前回は作らなかった「選挙対策本部」を作るほどでした。
宮城県の涌谷町議会議員選挙は定数13名のところに21名の立候補者と激戦になりました。
これを制して8位で当選したのが佐々木みさこ氏。今年、町政施行60週年を迎えた涌谷町として初めての女性議員誕生という快挙となりました。「女性ゼロ」の地方議会が全国で2割を超えるなか(朝日新聞より 2015年1月1日調査)、活躍を期待したいですね。
「先月の選挙まとめ」は、今後も翌月の上旬にお届けする予定です。
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