日本の国会議員はほかの国より多い?減っていない? 世界と比べてみたら(原口和徳)
2024/05/27
来年の参院選に向け、政局が動いています。
今年だけに限らず、政局が大きく動くのは年末に集中しています。
みんなの党が無くなったのは昨年の11月28日ですし、「生活の党と山本太郎となかまたち」が結党されたのは12月26日。
いったいなぜ年末に政党の動きが目立つのか・・・
この1つの理由に、「政党交付金」という国庫から交付される資金の存在があります。
「政党交付金」とは、簡単に説明しますと、
・政党に所属している人数
・選挙で得た票の数
に応じて、国から政党へお金が支払われます。
例えば、2015年には自民党は170.4億円、太陽の党は9,300万円、国から資金が支払われています。
「政党交付金の金額がいくらになるのか?」を決める基準となる日が1月1日となっているため、離党しようとする議員や新党を作ろうとする議員たちは、締切間近の年末に活発になるのです。
実はこの政党交付金、全国民から一律に「250円」が徴収されています。
「政党の活動は国家の発展のため」という理由から、選挙権の無い18歳未満も一律に集められている点も注目です。
恐らく、多くの人は、「250円」税金として払っていることも、そもそも「政党交付金」という制度も知らないのではないでしょうか?
私たちから集まった250円の総額はなんと、
日本国民約1億2,800万人×250円=約320億円!
320億円もの大金が、各政党に配分されているのですから、その配分にも少し興味が湧いてくるのではないでしょうか。そこで、近年で各政党にいくら政党交付金が支払われたのか、まとめてみました。
政党交付金は、「国民数×250円」と決まっていますので、総額はおおよそ320億円ほどです。この320億円を、各政党で得票数と所属議員の数で「山分け」するのですが、第一党、第二党の自民党と民主党で220億円〜270億円、おおよそ8割程度を占めていることが分かりました。
政権交代した2009年からは民主党が自民党よりも多く、170億円程度を占めていました。そして再度政権交代が起こった2012年以降は、自民党と民主党の差がどんどん大きくなっています。
青線が自民党、赤線が民主党(※単位:億円。小数点第二位以降を切り捨て)
自民党と民主党を除いた各政党の交付金の推移がこちらです。
※単位:億円。小数点第二位以降を切り捨て
こうしてグラフにすると、政党の成長・衰退が見えてきますね!
2013年に登場した維新は、登場とともに、27億円プレイヤー!
あっという間に自民・民主に次ぐ第三位になっています。
みんなの党は2009年時点では1.1億円だったのですが、右肩上がりを続け20億円の大台にまで!しかし、2014年に解党していました…
公明党のように、安定した支持基盤がある政党は、政党交付金も安定していますね。個人的には、新党改革が7年連続で1億円程度をキープしている点が驚きでした。金額は大きくはないのですが、これだけ安定していると、実は価値の高い政党なのでは・・・?と、僕の中での評価が上がりました!
記事の冒頭でも触れましたが、政党交付金は僕たち国民から一律に集められた250円で支払われています。
普段の生活では、政治家の活動を身近に感じることは少ないですが、「自分のお金が使われている!」と思うと、どうでしょう、少しは「政治家の動きに注視しよう!」と思える方もいらっしゃるのではないでしょうか?
政党交付金の金額が決まる1月1日まで今後も政局が活発に動くかもしれません、ぜひ注目してみてください。
※なお、共産党は政党交付金制度に反対しているため、交付金は支給されていません。
この記事をシェアする
選挙ドットコムの最新記事をお届けします