画像は本人オフィシャルブログより
4月に維新の党を除名処分となった“浪速のエリカ様”こと上西小百合議員。3月の衆議院本会議欠席をめぐる問題や、欠席前後のショーパブはしご、男性秘書との旅行疑惑が報じられ、8月にはセクシーショット満載の自叙伝『小百合』(双葉社)を出版するなど、そのお騒がせっぷりが話題を呼ぶことの多い上西議員ですが、本業の政治家として、どのような活動をしてきたのでしょう。今回は、真面目に上西議員の政治活動をおさらいしてみました。
上西議員は、2012年12月の第46回衆議院議員総選挙で大阪府第7区(吹田市・摂津市)に日本維新の会公認で初立候補。
画像はウィキペディア「大阪府第7区」を加工
維新最年少の女性候補として注目を浴び、「維新旋風」の象徴的存在となったものの、選挙区では自民党現職の渡嘉敷奈緒美氏に得票率3.8ポイント差で惜敗。重複立候補していた比例近畿ブロックで復活し初当選となりました。
2014年の維新分党では、橋下徹共同代表を中心とするグループに参加、党国会議員団副幹事長に就任しています。同年12月の第47回衆議院議員総選挙で再び比例復活で当選を果たしました。
その後、3月の「国会サボり疑惑」が浮上し、4月に維新の党を除名に。議員辞職はせず、現在も無所属議員として活動を続けています。
選挙ドットコム編集部は11日、大阪の事務所に電話取材を実施。上西議員のこれまでの政治活動について、代表的なものを挙げてほしいとお願いしました。
1.改正タクシー事業適正化・活性化特別措置法について「消費者がタクシーを気軽に使えなくなる」とワンコインタクシーの存続を要求
02年の規制緩和以降、大阪では初乗り料金を500円に抑えたワンコインタクシーが人気を集めていたが、運転手の待遇改善などを名目とした特措法による規制強化で14年4月から初乗り運賃が値上げされることに。
当時、上西議員は総務委員会所属ながら、特措法の審議がなされる国交委員会に出席。法案は「自由営業の妨害。歪んだ既得権益の論理だ」と批判しました。
ワンコインタクシー協会も反対運動を展開、橋下徹大阪市長も「料金で受給を調整することはない。運賃は事業主が決めるべきだ」と応戦し、マスコミの注目を受けました。結果的に法案は通過し、ワンコインタクシーは消滅しました。
ただ、今年3月にあった予算委員会第八分科会において、上西議員は特措法の撤回を求めるなど、活動を継続しているようです。
2.独立行政法人国民生活センターの相談業務を公益社団法人の全国消費者生活相談員協会(全相協)が独占的に受注していることを指摘
2014年3月の「消費者問題に関する特別委員会」で、上西議員は「国民生活センターが土日祝日の相談窓口を外部委託する業者が毎年同じ全相協の1社だけで、相場よりも相当に高い契約金額で落札されている」と追求しました。
これについては朝日新聞が翌日朝刊で報じましたが、阿南久消費者庁長官は同日の記者会見で朝日新聞の取材に対し「国民生活センターの契約については、原則として一般競争入札等によるものというふうにしており、それに基づいてやっている。また、内閣府に設置されました独立行政法人評価委員会によって、この中期目標に基づく入札の適正化の取組について毎年度評価いただいている。ですので、入札については適正に行われていると考えている」と答弁しました。
3.来夏から始まる「18歳選挙権」の啓蒙活動
現在法務委員会に所属する上西議員。選挙権年齢の18歳以上への引き下げに大きな関心があるようです。10月には、学校現場で政治や選挙を学ぶために使う教材の作成に関わった指導者のいる立命館宇治中学・高校や、授業で模擬投票を取り入れているという東京の玉川学園などを視察したそうです。
最後に、上西議員はインターネットメディアBLOGOSに寄稿し、「ニューうえにし小百合宣言」(http://blogos.com/article/130303/)として、「戦後100年・2045年の市民社会の在り方を念頭にした政策発想を行い、2045年から『いま』に向かって吹きつける颯爽たる「一陣の風」になるべく、新たな地平を歩んでいくことをここに宣言します」と発表しています。
最近、バラエティ番組などで姿を見かけることも多い上西議員ですが、政治家としても以上のような活動実績がありました。活動レポートを綴るブログも定期的に更新されているので、上西議員がサボっていないか、時々みなさんもチェックしてみましょう。
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