24日に告示された維新の党の代表選挙。小野次郎総務会長と松野頼久代表が立候補を届け出、一騎討ちの構図となりました。維新の党は昨年9月に結党して以降、初めての代表戦を迎え、野党再編やおおさか維新の会への対応など、来月6日の開票日に向け両候補の主張に注目が集まっています。
そもそも、維新の党の代表選は10月1日告示、11月1日投開票の予定でした。ところが最高顧問だった橋下徹氏は8月27日に離党を表明、そして大阪系議員の離党などが相次ぎ、「維新」は分裂状態となり、代表選を延期せざるをえない状況になりました。
橋下氏は11月2日、国政政党「おおさか維新の会」を設立し代表を務めています。今なお維新分裂騒動は、どちらが「本家」なのか2つの維新の間で揺れ動いています。その中での維新の党代表選となりました。
代表選では以前の予定通り1人1票制が導入され、国会議員26名、地方議員106名、再任支部長12名、一般党員3万6427名の計3万6571名が有権者となり、郵送投票により行われます。投票締め切りは来月5日。翌6日に開票され、同日に開かれる臨時党大会で、新代表が選出される予定です。
1人1票制については、もともと橋下氏が「国会議員だけ重い価値を持つのはおかしい」と発言したことを受け決められたことでした。また、当初はネット投票も導入する予定で日本初の試みとして注目されていましたが、こちらは立ち消えになったようです。
小野次郎総務会長
小野氏は、2010年の参院選ではみんなから比例区に出馬し当選。これまで自民党、みんなの党、結いの党、維新と移籍を繰り返してきた経歴があります。江田憲司氏とともにみんなから離党し、結いの党結成時には幹事長に就任し、維新の党結成時には幹事長代理に就任。現在は総務会長を務めています。
松野頼久代表
松野氏は、2014年の衆院選で熊本1区から出馬し、次点となりましたが比例復活で当選しました。議員になる前は日本新党や新進党に参加、2000年の衆院選で民主党公認候補となり当選。鳩山内閣で内閣官房副長官を務め、民主党代表選では小沢一郎氏の推薦人となりました。以後、日本維新の会結成に参加し、維新の党では国会議員団会長、代表を務めています。
最近まで維新は衆参両院で民主党に次ぐ野党第2党の勢力がありましたが、分裂によりその勢力は共産党以下に減衰。党勢拡大を図るため民主党との連携には前向きな姿勢を見せていますが、民主党との新党や統一会派の結成など、連携の時期については両氏の間で違いもあります。
旧結いの党出身の小野氏と、民主党出身の松野氏。維新の今後を決める代表選と野党再編の流れに今後も注目していきます。
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