さとう しゅういち ブログ
散水車が常駐する産廃処分場——広島県の水環境行政はなぜ機能しないのか
2026/8/11
散水車が常駐する産廃処分場——広島県の水環境行政はなぜ機能しないのか
■ 散水車は「偶然」ではない——2024年・2025年・2026年と常駐
三原本郷産廃処分場の駐車場には、
2024年にも、2025年にも、そして2026年にも散水車が常駐している。
これは単なる一時的な作業車ではない。
継続的に存在しているということは、
“散水による表面洗浄・濃度調整”が日常的に行われている可能性を示す。
住民が抱く疑念はこうだ。
「濃度をごまかすためじゃないのか」
この疑念は、状況証拠と行政の対応を総合すれば、極めて合理的である。
■ 住民が見た現象は散水車の存在と完全に一致する
住民報告は一貫している。
排水口から汚水が出ている
しかし誰かが来ると透明な水に変わる
調整池の泡が突然消える
採水時だけ“きれいな水”が出る
散水車が常駐している
これらは、
散水による表面薄め・流し込み・排水切り替え
が行われている場合に典型的に起きる現象だ。
つまり、
検査前に見かけを整える“茶番劇”が構造化している
と考えるのが自然である。
■ 広島県の検査体制は「事業者依存型」で抜き打ちになっていない
県はこう説明する。
「抜き打ちで頻度を高くして検査している」
しかし、採水場所の鉄板は
業者が重機で開ける必要がある。
つまり、
抜き打ちと言いながら
事業者の協力が必須で
事業者は事前に準備できる
という矛盾した構造になっている。
この構造では、
散水車で“調整”されれば、抜き打ち検査は成立しない。
■ 広島県の説明は「のらりくらり」と逃げるだけ
8月7日、日名内川で泡水が確認された。
10日、住民が県庁に直接問い合わせたが、
県職員はいつものようにこう答えた。
「川は県の管轄ではない」
「抜き打ちで検査している」
「直近は7月28日に採水した」
しかし、今回の泡水は
産廃処分場の調整池→排水口→日名内川
という人工的な流路を通っている可能性が高い。
この場合、
「川は県の管轄ではない」という言い訳は成立しない。
県は産廃処分場の監督権限を持つ。
排水口の水質は県の責任範囲である。
■ 数値の報告も不十分——水温がない
県が示した数値は以下の通り。
BOD 8.6
COD 17
しかし、
水温が報告されていない。
水温はBOD・CODの評価に不可欠な基礎データであり、
これを欠いた報告は不十分だ。
■ 竹原市との対比が際立つ
竹原市は、
水源保護条例を制定
広報誌で住民に周知
水環境を守る姿勢を明確化
という健全な行政を行っている。
一方、広島県は、
泡水の通報にのらりくらり
散水車が常駐しても調査しない
抜き打ち検査が茶番化
責任回避の言い訳を繰り返す
という“放置プレイ行政”が続いている。
この差は、
行政の本務を理解しているかどうかの差である。
■ 結語:散水車の常駐は、広島県行政の構造的欠陥の象徴だ
散水車が2024年・2025年・2026年と常駐している事実は、
広島県の水環境行政が“機能していない”ことを示す象徴である。
事業者依存
責任回避
透明性欠如
検査の茶番化
住民の不信増大
この構造を放置すれば、
水道水源・農業用水・井戸・生態系への影響は避けられない。
広島県は、
竹原市のように水環境を守る行政へ転換すべきだ。
さとう しゅういち
サトウ シュウイチ/50歳/男