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 広島瀬戸内新聞・社説** 広島駅集中政策への疑問 適度な分散こそ文化を育てる 広島に“新宿・...

2026/6/8

 📰 広島瀬戸内新聞・社説**
広島駅集中政策への疑問
適度な分散こそ文化を育てる
広島に“新宿・渋谷”はいらない**

広島市の都市政策が、いま大きな岐路に立っている。
広島駅北口に巨大病院とアリーナを同時に押し込む計画は、
「駅前に集めれば発展する」という古い発想に基づくものだ。
しかし、その結果として何が起きるか。
人もクルマもパンクし、住みにくいだけの街が生まれる。広島は東京ではない。
新宿や渋谷のような殺人的混雑をつくっても、
それに耐えうる人口規模も経済規模も持ち合わせていない。
むしろ、過密化は若い世代の流出を加速させるだけである。
「どうせ混むなら東京でいい」
そう考えるのは自然な流れだ。一方で、昭和期に安佐北区や佐伯区の山奥まで切り開いた
“山間開発モデル”もすでに限界を迎えている。
高齢化、交通弱者の増加、災害リスク。
人口減少時代に、山奥の住宅地を維持することは困難だ。つまり広島は、
「山奥へ広げる昭和モデル」も
「駅前に詰め込む令和モデル」も
どちらも破綻している。では、どうすべきか。答えは明快である。
広島は“適度に分散した都市構造”に戻るべきだ。文化施設は、静けさと集中を必要とする。
東京芸大が上野の森にあるように、
世界の文化拠点は“街中の静かな場所”に置かれるのが常識だ。
広島にも、かつて筆者が通った文士劇場のように、
中区の落ち着いた環境で文化が育まれてきた歴史がある。
しかし広島駅北口はどうか。
商業施設、ホテル、観光客、交通の流入。
文化を育てるには最も不向きな環境である。

そこに巨大病院とアリーナを重ねれば、
文化どころか生活環境そのものが破綻する。
文化は静けさの中で芽吹き、
街は適度な分散の中で成熟する。
これは都市計画の基本原則である。
広島に必要なのは、
新宿や渋谷のような“巨大ターミナル型の過密”ではなく、
文化・医療・商業が適度に分散した“広島らしい都市構造”である。駅前には商業を、
医療は分散を、
文化は静かな都心の文教エリアへ。
この役割分担こそが、
人口減少時代の広島を持続可能にする道である。広島は、東京の模倣ではなく、
広島自身の価値を取り戻すべき時に来ている。

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著者

さとう しゅういち

さとう しゅういち

選挙 広島県議会議員選挙 (2023/04/09) 2,673 票
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広島市安佐南区選挙区

肩書 介護福祉士・元広島県庁職員・広島瀬戸内新聞社主
党派・会派 庶民革命ひろしま
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