選挙ドットコム

さとう しゅういち ブログ

社説 「不起訴処分理由不明」のまま代表復帰 森保ジャパンが失ったもの

2026/6/7

社説「不起訴処分理由不明」のまま代表復帰 森保ジャパンが失ったものサッカー日本代表の選手が性暴力容疑で逮捕され、不起訴処分となったのち代表に復帰した問題は、単なるスポーツ界の一件にとどまらない。特に広島市民にとっては、深い失望を伴う出来事となった。不起訴である以上、刑事責任は問われない。しかし、不起訴の理由が明らかにされないまま、代表復帰だけが先行したという事実は、ガバナンスの欠如を象徴している。不起訴には「嫌疑なし」「嫌疑不十分」「起訴猶予」など複数の類型があり、意味は大きく異なる。にもかかわらず、日本サッカー協会(JFA)も監督も、その理由を確認していないと明言した。これは、社会の信頼を預かる組織としてあまりに軽い対応である。広島市民が特に強く失望したのは、森保一監督がサンフレッチェ広島の象徴的存在だったからだ。誠実さ、謙虚さ、努力――広島のクラブを率いたその姿勢は、多くの市民にとって誇りであり、希望でもあった。だからこそ、今回の対応は、その象徴が崩れたような衝撃を与えた。広島は、被爆地として「暴力を許さない」「弱い立場の人に寄り添う」という価値観を大切にしてきた街である。性暴力は「ミス」ではない。被害者の人生を根底から揺るがす重大な暴力である。にもかかわらず、代表メンバー発表の場で監督が「ミスをした選手にも再チャレンジを」と語った瞬間、多くの広島市民は言葉を失った。その違和感は、広島という土地の歴史と倫理観に根ざした、極めて自然な反応である。本来、性暴力疑惑のような重大案件では、利害関係のない第三者による事実確認が必須だ。外部弁護士、独立した第三者委員会、JFA倫理委員会――いずれも活用可能だった。プライバシーに配慮しつつ、不起訴理由の照会や示談の有無、被害者の意向を把握することは十分にできたはずである。それにもかかわらず、JFAは約1年の時間を持ちながら、何ひとつ調査を行わなかった。これは、内部の論理を優先し、社会的な倫理基準を軽視した結果である。日本代表は国の象徴であり、社会の価値観を映す鏡でもある。だからこそ、「不起訴だから問題なし」という短絡的な判断は許されない。 必要だったのは、透明性と説明責任、そして第三者による検証だ。それを怠った結果、森保ジャパンは競技力以前の部分で国民の信頼を損ねた。広島市民として言いたい。誠実さを重んじる街の象徴であった監督だからこそ、今回の対応は痛恨だった。 スポーツ界全体が、性暴力への理解を深め、第三者調査を制度化し、被害者の尊厳を守る仕組みを整えなければならない。それなくして、「応援される代表」は戻ってこない。
「不起訴理由不明のまま代表復帰」――森保ジャパンが失ったもの https://youtu.be/7nd1JAgWwfY?si=xrwbjM-T4bnSdlGN @YouTubeより

この記事をシェアする

著者

さとう しゅういち

さとう しゅういち

選挙 広島県議会議員選挙 (2023/04/09) 2,673 票
選挙区

広島市安佐南区選挙区

肩書 介護福祉士・元広島県庁職員・広島瀬戸内新聞社主
党派・会派 庶民革命ひろしま
その他

さとう しゅういちさんの最新ブログ

さとう しゅういち

サトウ シュウイチ/50歳/男

さとう しゅういち

さとう しゅういち トップページへ

寄付して応援する

「さとう しゅういち」をご支援いただける方は、是非個人献金をお願い申し上げます。
※選挙ドットコム会員登録(無料)が必要です。

月別

ホーム政党・政治家さとう しゅういち (サトウ シュウイチ)社説 「不起訴処分理由不明」のまま代表復帰 森保ジャパンが失ったもの

icon_arrow_b_whiteicon_arrow_r_whiteicon_arrow_t_whiteicon_calender_grayicon_email_blueicon_fbicon_fb_whiteicon_googleicon_google_whiteicon_homeicon_homepageicon_lineicon_loginicon_login2icon_password_blueicon_posticon_rankingicon_searchicon_searchicon_searchicon_searchicon_staricon_twitter_whiteicon_youtubeicon_postcode