さとう しゅういち ブログ
「多選の功罪を語る前に、広島県民に向き合うべきではないですか」 ―湯﨑県政16年が残した“構造...
2026/6/6
「多選の功罪を語る前に、広島県民に向き合うべきではないですか」
―湯﨑県政16年が残した“構造的弊害”への問いかけ―
滋賀県知事選を前に、京都新聞のインタビューで湯﨑英彦・前広島県知事は「多選の利点と弊害」を語った。
だが広島では、まさにその“弊害”が現実の行政問題として噴出していた。
産業廃棄物行政の歪み、官製談合、虚偽公文書作成、巨大病院計画の不透明性、強引な高校再編――。
これらは単発の不祥事ではなく、長期政権がもたらした構造的問題ではなかったのか。
広島県民として、そして行政現場を見てきた者として、湯﨑氏に問いたい。
「他県で“多選の功罪”を語る前に、広島県民に対して説明すべきことがあるのではないですか」
◆第1章
長期政権が生んだ“統治構造の硬直化”
湯﨑氏は京都新聞で「多選の弊害として緊張感の低下」を挙げた。
しかし広島では、それは抽象論ではなく、現実の行政問題として表れていた。
幹部人事が“知事の意向”を忖度する構造へ
異論が上がらず、リスク情報が封じられる
監査・法務・総務などのチェック部門が機能不全化
その象徴が、虚偽公文書作成問題である。
行政の根幹である文書管理が揺らいだ背景には、長期政権特有の“内部閉鎖性”があったのではないか。
湯﨑さん、あなたが語る「多選の弊害」は、広島ではすでに現実化していたのではありませんか。
◆第2章
政策形成の閉鎖化――県民参加が形骸化した15年
長期政権は、説明責任を軽視する傾向を生む。
広島でも、重要政策が密室で決まり、県民への説明が後追いになる場面が続いた。
巨大病院計画:意思決定の透明性が欠如
高校再編:住民説明会は形式化、結論先にありき
産廃行政:大規模事業者への調査不足、小規模事業者への偏った処分
これらは、県民参加が弱い広島の政治文化と、長期政権の閉鎖性が結びついた結果である。
湯﨑さん、広島の県民参加が弱まった責任を、どう考えていますか。
◆第3章
行政規律の低下――不祥事が連鎖した理由
長期政権は、行政内部の緊張感を奪う。
その結果、広島では複数の不祥事が連鎖した。
官製談合事件
虚偽公文書作成
産廃行政の不均衡な処分
これらは単なる個別事件ではなく、
「長期政権 × チェック機能の弱体化」
という構造問題の表れである。
湯﨑さん、これらの不祥事を“構造問題”として総括する意思はありますか。
◆第4章
政策の巨大化と暴走――レガシー志向の影
多選知事は「大きなプロジェクト」を進めやすくなる。
しかし、チェックが弱いと暴走する。
巨大病院計画
広域連携構想
高校再編の強行
これらは、
「知事のレガシー」>「県民の合意形成」
という構図で進められたのではないか。
湯﨑さん、巨大プロジェクトの意思決定は本当に県民のためでしたか。
◆第5章
政治文化の劣化――県民との距離が広がった15年
長期政権は、県政と県民の距離を広げる。
メディアの追及力が弱まる
議会が追認機関化
県民の政治的無力感が拡大
広島の政治文化は、あなたの16年で改善したのか、それとも硬直したのか。
湯﨑さん、広島の政治文化をどう変えたかったのか、今こそ語るべきではありませんか。
◆結語
「多選の功罪」を語るなら、まず広島の現実を語ってほしい
京都新聞で語られた“多選の利点と弊害”は、一般論としては正しい。
しかし、広島で起きた現実の問題を避けたまま語るのは、県民として納得できない。
あなたが語るべきは、
「多選の弊害が広島でどう現れたのか」
そして
「何が誤りで、何を改善すべきだったのか」
である。
湯﨑さん、広島県民に対して、何か言うことはありませんか。
https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/1726138
さとう しゅういち
サトウ シュウイチ/50歳/男