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 中国大使館侵入事件の放置は国家の空白だ 総理はまず、この国の統治の最低ラインを示せ

2026/4/2

 中国大使館侵入事件の放置は国家の空白だ

総理はまず、この国の統治の最低ラインを示せ

陸上自衛隊青年将校・村田被疑者による中国大使館侵入事件から、すでに九日が過ぎた。
にもかかわらず、高市総理も防衛大臣も、中国への正式な謝罪も、厳しい処分方針も、自衛隊の再発防止策も示していない。
この沈黙は、国家の統治における“空白”そのものである。

本紙は、総理の外交姿勢に対する不満が側近にまで蓄積していることを、雑誌『選択』の報道から読み取る。
事件当日、総理が腹心の今井参与に激昂し、解任を口にし、ついには退陣まで漏らしたという。
官邸は否定するが、こうした記事が出ること自体、米国以外の外交を軽視する総理への不信が、政権内部にまで及んでいる証左である。

しかし、いま必要なのは政局の混乱ではない。
まず村田事件にカタを付けることだ。
現職自衛官が武器を持って外国公館に侵入したという事実は、思想の背景が何であれ、国家の根幹を揺るがす。
文春報道で、被疑者が上智大学哲学科出身で「神の名において」と語っていたことが明らかになった。
日本の神道右翼とは異なる可能性もあるが、キリスト教の一部にアジア蔑視の潮流があることも否定できない。
動機の解明は急務だが、それ以上に急ぐべきは政府の責任の明示である。

このまま沈黙を続ければ、
「容認された」と勘違いする者が必ず出る。
暴走は連鎖する。
そうなってからでは遅い。

さらに、国内では事件の混乱に乗じて、
「権威主義の国には謝らなくていい」という暴論、
中国への礼節を示す市民に「中国人だ」とレッテルを貼る愚行、
逆に「総理は朝鮮人だから日本を滅ぼそうとしている」という陰謀論まで飛び交っている。
差別とデマが政治空白に入り込み、社会を腐らせ始めている。

一方、世界は待ってくれない。
中東ではトランプ大統領が「勝手に石油を取りに行け」と各国に言い放ち、国際秩序は新たな局面に突入した。
だからこそ日本は、米国に頼らず対中外交を立て直し、外交資源を中東・資源外交に振り向けるべき時である。
その最中に、国内で事件処理すらできないようでは、国家の体をなさない。

総理に求めることは明確だ。
中国への正式な謝罪、村田被疑者への厳しい処分方針、自衛隊の再発防止策。
この三点を、最悪でも今週中に示すべきである。

もし、それすらやる気がないのなら——
早くお辞めいただきたい。
国家の針路を決める覚悟のない者に、政権を預ける余裕は、この国にはもう残されていない。

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さとう しゅういち

さとう しゅういち

選挙 広島県議会議員選挙 (2023/04/09) 2,673 票
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広島市安佐南区選挙区

肩書 介護福祉士・元広島県庁職員・広島瀬戸内新聞社主
党派・会派 庶民革命ひろしま
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