2025/9/24

写真は長生炭鉱犠牲者追悼の広場。
https://youtube.com/shorts/Iyy_qP19pP0?si=p8dkiLgtfexcP-Oc
山口県・長生炭鉱水没事故を取材して
1942年2月3日、山口県宇部市の長生炭鉱で発生した水没事故により、183人もの尊い命が失われました。これは、戦前の鉱業法でも禁じられていた危険な掘削が原因で起きた、極めて重大な労災事故です。
本来、海底下には安全層として40メートル以上の厚みを残す必要がありました。しかし、当時の炭鉱オーナーはこれを無視し、30メートルまで掘削を進めた結果、出水と排水の均衡が崩れ、坑内が一気に水没する「水非常」が発生しました。
この炭鉱は危険性が高いことで知られており、日本出身者の応募が少なく、代わって朝鮮半島出身者が多数を占めていました。犠牲者のうち、日本出身者は47人、朝鮮出身者は136人。戦時下の他の炭鉱では日本人が圧倒的多数だったことを考えると、異例の構成でした。
背景には、第二次世界大戦中の無謀な石炭増産政策があります。国策による過剰な生産要求が、安全を犠牲にした操業を招きました。
最近では、再び労災事故による死傷者が増加傾向にあります。だからこそ、この事故は過去の出来事として風化させるのではなく、現在の労働環境を考える上でも記憶すべき事件です。
先日、市民団体の尽力により、ようやく一部のご遺骨が発見され、山口県警に引き渡され鑑定が進められています。犠牲者の方々に改めて哀悼の誠を捧げるとともに、ご遺骨が故郷に帰られることを願います。これまで関係者の皆様が積み重ねてこられた努力に、心から敬意を表します。
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