2024/11/30
昨日、2024年11月29日、石破総理による衆院選後初の所信表明演説が行われました。新たな政権の指針を示す重要な演説でしたが、その内容には課題が山積していると感じました。
所信表明全体を通して、国民民主党への接近が見られる一方、企業団体献金を含む政治改革については消極的な姿勢が目立ちました。具体的な政策案が乏しい点も否めません。防衛関連では、自衛隊員の待遇改善が前進するのは評価できますが、防衛費の財源については法人税、所得税、たばこ税を段階的に引き上げ、2027年までに約1兆円を確保する方針が示されました。一方で、行政改革で捻出するとしていた財源の詳細については触れられず、疑問が残ります。
また、所得税の「103万円の壁」やガソリン税のトリガー条項に関しては「検討を進める」との姿勢が表明されましたが、これも具体策には至っていません。過半数を割る自公政権が野党第3党である国民民主党を取り込もうとする姿勢からは、政権の危機感が透けて見えます。しかし、歴史が示す通り、小さな政党が大政党に近づきすぎると、取り込まれるリスクが大きいと言えます。
こうした状況の中、日本維新の会の出番が訪れる日がそう遠くないと感じています。
馬場伸幸代表への感謝の気持ち
明日12月1日、日本維新の会では新代表が選出されます。これまで幹事長、共同代表、そして代表として長期にわたり党を率いてこられた馬場伸幸代表には、心から感謝申し上げたいと思います。
2012年、橋下徹さんが大阪維新の会を立ち上げ、国政政党「日本維新の会」が結党されて以来、馬場代表は困難な状況の中で党の発展に尽力してこられました。石原慎太郎氏の「太陽の党」との合流や、衆院議員が11名にまで減少した厳しい時期もありましたが、その中でも馬場代表はブレることなく党を支えてくださいました。
私は当時、大阪府議として国政の外から維新の歩みを見守る立場でしたが、党本部に出入りする中で、混乱と試練の時期を目の当たりにしました。その困難を乗り越え、今の維新の礎を築いてくださったことに、心から感謝しています。
代表を退かれた後も、議員として党を支える活動を続けていただけることを期待しています。そして、いずれ新たな形で復活されることを心待ちにしています。本当にありがとうございました。
最後の記者会見で「男泣き」をされたとの報道に触れ、その涙に込められた思いを想像すると、胸が熱くなります。我々もその思いを受け継ぎ、維新の新たな挑戦に全力で取り組んでまいります。
これからも、日本維新の会は責任ある改革政党として、国民の期待に応えるべく努力してまいります。ぜひ、引き続きご支援を賜りますようお願い申し上げます。
この記事をシェアする
イケシタ タク/49歳/男
ホーム>政党・政治家>池下 卓 (イケシタ タク)>【石破総理の所信表明と感謝】馬場伸幸代表、本当にありがとうございました。