2026/8/23
【佐賀での学びが、北海道でつながる――テラ・ルネッサンス北海道設立総会にて】
「テラ・ルネッサンスって知っていますか?」
テラ・ルネッサンスは、地雷やクラスター爆弾、子ども兵、紛争や貧困など、世界各地で人々の暮らしを脅かしている課題に向き合う認定NPO法人です。
カンボジアやラオス、ウガンダ、コンゴ民主共和国などで、地雷・不発弾の問題や元子ども兵の社会復帰、紛争や貧困からの自立支援などに取り組んできました。
そして、世界の現場で培った経験や知見を、そこで終わらせないことも大きな特徴です。
国内でも、平和や貧困、差別などをテーマとした教育や次世代育成に取り組み、世界で起きていることを「遠い国の話」ではなく、私たち自身の暮らしや地域社会とつなげて考える機会をつくっています。
昨日8月22日は、マルシェ終了後、テラ・ルネッサンス北海道の設立総会後の懇親会に駆けつけました。
そして会場には、なんと荒井優前衆議院議員が!
実は私は、佐賀県を視察する以前から、テラ・ルネッサンスの講演を通じて、佐賀県が企業版ふるさと納税などを活用し、全国的・国際的に活動するNPOの力を地域に呼び込む取り組みに関心を持っていました。
そして先日の佐賀県視察では、人口減少が進む中で、行政が地域の中だけですべてを解決しようとするのではなく、県外のNPOや専門人材とつながり、その力を地域課題の解決に生かしていく姿勢を実際に学んできました。
今回、荒井さんとお話しして、その佐賀県での取り組みが、さらに具体的な「人」と「教育」の実践につながりました。
荒井さんは東明館学園の理事長時代、テラ・ルネッサンスとの包括連携協定の締結に関わり、その知見や経験を高校生の学びに取り入れる側にいらしたとのこと。
地雷や子ども兵、紛争、貧困など世界の課題を学ぶだけでなく、「なぜ起きるのか」「私たちの暮らしとどうつながっているのか」「自分たちには何ができるのか」を考える。
世界の問題を「遠い国の話」で終わらせず、自分たちの地域や社会、そして将来の生き方へとつなげていく探究的な学びです。
さらに今回、荒井さんご本人から伺って特に印象に残ったのが、テラ・ルネッサンスの事務局を、県庁所在地の佐賀市から基山町の東明館学園内に誘致したというお話でした。
私は、ここに大きなヒントがあると思います。
全国、そして世界を舞台に活動するNPOを地域に呼び込む。その専門性やネットワークを一つの事業で「活用」して終わるのではなく、地域に拠点を持ってもらうことで、若い世代との出会いや学び、新しい人のつながりを生み出し、知恵や人材そのものを地域に蓄積していく。
講演で聞いて関心を持ち、佐賀県を訪ねて行政の取り組みを学び、北海道に戻って、その実践に関わった荒井さんから直接お話を伺う。
いくつかの「点」が、思いがけず一本の「線」につながりました。
企業版ふるさと納税も、新たな財源確保として重要です。
しかし、それを「寄附を集める制度」だけで終わらせてはもったいないと思います。
地域の外にある知恵、専門性、人材を北海道に呼び込み、NPO、企業、学校、行政、そして若い世代をつなぎ、新しい価値を地域に生み出していく。
人口減少が進む北海道だからこそ、地域の中にある人材や資源だけですべてを解決しようとするのではなく、地域の外にある力とどうつながり、それを地域の力として育てていくのかが、ますます重要になります。
そして、そこには北海道の役割があるはずです。
市町村任せにするのではなく、道や振興局が地域の課題と、道内外・海外で活動するNPOや企業、大学、専門人材をつなぐ。企業版ふるさと納税などの制度も組み合わせながら、単発の事業ではなく、地域に人と知恵が残る仕組みをつくる。
そんな「つなぐ行政」「伴走する行政」が、これからの北海道にはもっと必要なのではないでしょうか。
テラ・ルネッサンスの新しい活動の拠点が北海道に生まれたことを、うれしく思います。
世界と地域をつなぐ。
NPOと行政をつなぐ。
企業と学校をつなぐ。
そして、次の世代につなぐ。
講演から佐賀へ、そして北海道へ。
今回つながったご縁を一過性のものにせず、北海道の地域づくりや次世代の学びにどう生かしていけるのか。
焚き火を見つめながら、北海道の政策としても、しっかり考えていきたい、そんな熱い夜となりました。


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