2026/8/12
【一杯のお茶から見えてくる地域の風景――日本茶カフェ若葉さんで煎茶の飲み比べ】
昨日の午前中は、札幌市白石区にある「日本茶カフェ若葉」さんで、煎茶の飲み比べを体験してきました。
この時期は、冷たい煎茶を楽しめます。昨年だったと思いますが、こちらで教えていただいた「氷出し煎茶」は、それ以来ちょっとした私のマイブーム。煎茶以外にも、アイヌの人たちがよく飲んだと聞く「エント茶」というハーブティーも、最近の定番です。
普段、何気なく「日本茶」「煎茶」とひとくくりにして飲んでいますが、茶葉を並べて、同じように淹れて飲み比べてみると、香りも、甘みも、渋みも、そして飲んだ後に残る余韻も、本当にそれぞれ違います。
そんな日本茶の奥深さを教えてくださったのが、日本茶カフェ若葉さん。感謝です。
さて、今回は鹿児島や静岡などのお茶、5種類を飲み比べました。
私が一番気に入ったのは、国際的なお茶のコンクールでも数々の賞を受賞しているという、鹿児島の「お茶の特香園」さんの「雪ふか」。
茶葉自体も一番細かく繊細な印象でしたが、味わいもやわらかく、すっきり。それでいて、しっかりとした飲み応えがあります。なんだか「安心できるお味」でした。
静岡県・焼津の老舗「長峰製茶」さんの「つゆひかり」も印象的でした。
最初の一口は、お出汁のようにも感じる豊かさがあり、かなりパワフル。ところが、店主のりえさん特製の月餅といただくと、これが絶妙に合います。
そして不思議なことに、ぐるっと回って2杯目になると、今度はすっきりとした後味に。同じ煎茶でも、こんなにいろいろな表情があるのかと驚きました。
さらに、葉ではなく「茎」を使った茎茶もいただきました。
ご家庭で日常的に楽しむなら、茎茶も使いやすいかもしれません。すっきりとして、ゴクゴクいただける感じ。茶葉のどの部分を使うかによっても香りや味わいが変わることも、こちらで教えていただいて初めて知りました。
そしてもう一つ、長峰製茶さんの取り組みで興味をひかれたのが、焼津市の高草山でつくられている「高草紅茶」です。
2022年から放棄茶園の再生に取り組み、自然農法で栽培。2024年から紅茶づくりを始めたとのこと。
高齢化や担い手不足などによって、全国のお茶の産地でも、茶園をどう維持していくかが課題になっているそうです。それは農業だけの問題ではなく、茶畑のある地域の景観をどう守っていくかという問題でもあります。
そう考えると、一杯のお茶の向こう側には、農業だけでなく、地域の風景や土地をどう次の世代へつないでいくのかというテーマもあるのだと感じます。
知っているようで、知らなかった日本茶の世界。
ワインや日本酒を楽しむように、私たち日本人も、日本茶の産地やつくり手の違いを知り、飲み比べながら「自分の好きな味」を見つけていく。そんな日本茶の楽しみ方が、もっと身近に広がってもいいのかもしれません。
何より、こうした日本茶の奥深さを、身近な白石区でゆっくり体験できるのがうれしいところ。
一杯のお茶から、その土地の気候や農業、人の営みまで想像してみる――。
いつものお茶が、少し違って見える楽しい時間になりました。🍵
日本茶カフェ若葉さんでは、お茶にまつわる講座やワークショップなど、いろいろなイベントも開催されています。InstagramやFacebookなどで、ぜひチェックしてみてくださいね。
【店舗情報】
日本茶カフェ若葉
札幌市白石区栄通12丁目5-15
(地下鉄東西線・南郷13丁目駅から徒歩5分)
営業日:木・金・土・日
営業時間:12:00~18:00
※お支払いは現金のみ






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