2023/3/2
1.57ショックの時、抜本的な少子化対策をと女性たちが訴えてから早や30年以上が経ちました。
昨年(2022年)の出生数は80万人を下まわりました。少子化はどんどん進行しています。
政治がやっと重い腰をあげて、少子化対策に異次元で取り組むといっています。
でもその割には、財源も不確定だし、アイデアがなさすぎる。
トマホーク400発を2,113億円で買うのはさっさと決めているのに、子育て費用は「最初に費用ありきじゃない」と逃げまくり、「積みあげてから金額は出る」と。えっ、防衛費は積みあげもしないうちに総額をお決めになってましたよね。
はてさて、いくらトマホークを買ったって、イージスアショアを整備したって、このままじゃ、自衛隊に若い人は集まりませんよ。
2019年の全世界の所得の中央値は374万円。25年前の1994年は505万円でした。この25年で、日本の家庭がいかに貧しくなったか明らかです。
それなのに電気もガスも食料もどんどん上がる。少々の賃上げでは追いつきそうもありません。だから児童手当の倍増?高等教育の無償化?
もちろんそれも大事です。奨学金という名の教育ローンに苦しんでいる若者たちは結婚、出産なんて夢のまた夢と。
この国は小泉さんや竹中さんの頃から非正規雇用や有期雇用を増やし続けてきました。大学院まで出て研究者として働いていても、安定した暮らしは望めない。この国はとても人を大切にしていると思えません。
まずは安定した雇用と収入の確保です。そして長年続いた持ち家政策をやめて子育て期にこそ低家賃の快適な住宅を保障する。子育てが終わってから広い持ち家に住むより、子どもが走りまわれる家こそ必要です。
もちろん車がびゅんびゅん走る道しかない街を、子どもが遊べ高齢者がゆっくりできる街並みに変える。保育所の保育士の配置基準も変えてほしい。何より公教育の質を高め、教育にお金をかけないでいいようにする。
一番大事なのは、子育てを女だけの仕事にしないことです。児童手当のことや財源のことばかり言及しているのを聞いていると「お金をやるから、女性たち、しっかり二人か三人の子供を産んで育ててね」と考えているように思えてなりません。働く母親だけでなく、家で家事育児を一手にひきうけている母親もどんなに大変か。子育てを妻任せにしている男性にはわからないでしょうね。子どもは面白いし、かわいい。でもね時間はとられるしリズムは乱される。充分な睡眠もとれず食事だってこまぎれ。
現在は片働きより共働きが多い時代です。そして夫婦共に正社員の家庭が、片働き家庭より、どちらも非正規の共働き家庭より二人目以降の子どもを産んでいるのです。
さらに、夫の子育て参加時間が長いと、二人目以降の子どもが増えています。
二つの調査から言えるのは、安定した雇用と収入、そして妻だけでなく夫もしっかり子育てをすることが出生率アップにつながるということです。
ただ、男性の育児休業取得が遅々として進まず、第一子出産後の女性の離職率が高いことをみると、これは抜本的な働き方改革が必要です。
第一子出産からの10年くらい、妻と夫が二交代制で仕事と子育てをになうというのはどうでしょう。
妻は子どもを保育園に預けてから出社。夫は妻より早く出社して早く退社し子どもを保育園に迎えに行って夕食を作り、帰宅した妻と家族で食事。これを1週間とか2週間で交代する。
もちろん、ファミリーサポートや地域の人々の支援も必要です。みんなが子どもに優しいまなざしを送れる社会にすることが重要です。
「男が稼ぎ、女がケアする」価値観から抜け出さないと、女性は子どもを産みたいとは思わないでしょう。
子育てをしなかった「おじさん」たちの少子化対策では日本の未来は開けません。
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