2025/11/19
子どものための離婚講座を開いたことがありました。夫婦喧嘩に心を痛め、ある日突然どちらかの親がいなくなり、全く会えなくなってしまうことに憤りを持っている子どもたちの気持ちを聞くべきではないかと思ったからです。
そこで、親の離婚を経験した18歳から20代前半の数人の男女にパネリストになってもらってシンポジウム形式の講座を開きました。
「自分が原因で親が離婚したのではと悩んでいたが、原因を話してもらえてほっとした」
「別れた父親に会いたかったが、母親が父親を憎んでいるようで言い出せなかった」
「母親が体を悪くするほど働いているのに、養育費を送らない父親が憎かった」
「親は離婚しても親子関係は切れないんだから、会えるようにしてほしい」
「あんな奴、いなくなって清々した」
「離婚後も普通に会ってるよ、わざわざ取り決めなんてなくても」などのパネリストの発言に触発され、会場からも様々な思いが溢れ出ました。
会場からの感想にドキッとさせられたものもありました。「みなさんが親の離婚について、堂々と話されているのにまず驚きました。僕は大学の掲示板に子どものための離婚講座の貼り紙があって、迷いに迷って今日参加したのですが、参加して本当に良かった。ずっと親が離婚したこと、父がいないことを誰にも話せませんでした。でも今日からは、父にも会いたいと母に話せる気がします」
他にも、誰にも話せなかったので来て良かったという子どもたちが多くて、いかに、子どもたちの相談の場がないかということ、子どもに親が話していないケースが多いこと等がわかりました。
会場には保育士、学校の教員もかなり参加していて、「親の別居や離婚に悩んでいる子どもたちにどう接していいかわからないので来た」との声も。
私の翻訳の「子供が書いた離婚の本」などの紹介もしたのですが、子どもがどう感じ、何を思っているか、子どもの意見がなかなか聞かれていない現状を変えていきたいと思ったものでした。
子どもの権利条約を日本が批准したのは1994年。それから30年余が流れています。私が子どものための離婚講座を開いてからは40年の月日が流れました。子どもの権利条約の4つの柱は「差別の禁止」「子どもの最善の利益」「生命、生存及び発達に対する権利」「子どもの意見の尊重」です。
来年の4月1日から、離婚時に共同親権を選べることになります。これまでは、婚姻時は両親双方が持っていた親権が、離婚するとどちらか一方だけが持つ単独親権でしたが、話し合いで共同親権も選べるのです。
私は、離婚後もスムーズに親子交流(かつては面会交渉とか面会交流と言われていた)ができるよう、離婚前に両親が話し合えるよう、また交流をサポートするシステムをまず作ることが法改正より大事と考えていた人間ですが、ともかくも共同親権や養育費の確保などで、子どもの権利は少し向上するかもしれません。
でも、大事なのは子どもの気持ち、意見をまず聞くことです。早急にそういう場作りが整備され、また親にもしっかり子どもに向き合えるような支援作りを進めたいものです。
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物価高と利上げは?
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