2022/10/4
県議会、政策提言の充実に向けた全体研修会の最後(3回目)は「健康寿命の延伸や健康増進に関する厚生労働省の取組について」と題し、厚生労働省健康局健康課の課長補佐、山本駿介さんからご講演いただきました。
お恥ずかしながら、SDH(Social Determinant Health:健康の社会的決定要因)と呼ばれる言葉を初めて知りました。
健康は、遺伝子や生活習慣など生物学的な要因によってのみで決まるのではなく、人間関係や労働関係、あるいは経済状況などの要因によって決まるのだそうです。そこには格差があり、健康にも影響していると。
社会階層間、地域間の健康格差がどこにどの程度あるか、関連要因は一体何なのかを「見える化」し、これまでの知見も踏まえて効果が期待できる対策を行い、その効果があったかどうかを検証して、効果があればそれを有効な手立てとして国内外に普及していくことで健康寿命を延ばしていくのだそうです。
また、健康寿命を延ばすには、医学的に人間の行動変容を求めるだけでなく、知らず知らずのうちに人の行動が変わっていくように仕向けるようなやり方も今進められているということです。これは「ナッジ」と呼ばれるものだそうです。
例えば、空港の男性用小便器にハエのシールを張り付けることで、年間の清掃費を8割(約1億円)削減することにつながったとか。(小便器のハエに向かって排尿することで、飛びが少なくなり掃除費用が低減できたということなのでしょう。)
健康寿命を上げていくには、そうした、気がつかないうちに健康な行動をとれるような環境・仕掛けが作られることも重要なようです。
PHR(Personal Health Record)をポータルサイトなどを活用し、APIと連携させて民間にも使わせて個人の健康維持を図れる形にするなど、そうした新たな方向への政策誘導も考えているようです。
健康づくりは一朝一夕にはできないことではありますが、それを得るための新たな種々の対応策があることについて、理解を深めることができる研修会であったと思います。


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