2026/4/23
日銀、4月の利上げ見送る公算大…中東情勢の不透明さから利上げ求める意見少なく:記事中に「4月も利上げを見送れば、外国為替市場で円安・ドル高が進んで物価上昇圧力が強まる可能性がある」との「円高病」的な表現がある。これは明確な誤りである。内閣府の短期経済モデルによる試算は、円が10%程度安くなった場合の消費者物価への影響を0.2から0.3%程度の上昇と見積もっている。企業は為替の変動を即座に販売価格に転嫁せず、物価の動きは国内の需要の強さ、賃金の上昇持続力、国民の期待によって決まるからである。記事の主張は因果関係を単純化しすぎた誤った見方である。
歴史を振り返れば、2013年頃の円安局面で企業収益の回復が投資と賃上げを促し、経済全体に好影響を与えた事例が確認できる。急激な為替レートの変動は避けるべきであるが、円安自体は特に悪いことではない。日銀は中東情勢の不透明さを踏まえ、為替水準に過度に反応することなく、賃金や需給のデータに基づいた総合判断を行うべきである。モデル分析に裏付けられた現実的な政策運営こそが、日本経済の持続的な成長と物価安定を実現する道筋である。

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