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北岡 たかひろ ブログ

工事の物価は5年で約27%上昇。財政も悪化へ。無駄な工事やバラマキをしている場合ではない

2026/6/4

今日は3月議会の初日。議案の提案理由の説明や即決議案の質疑・採決等がありました。

ごみ処理施設の定期検査や修理工事の契約に関する議案もあったのですが、事前の説明によると、5年前より25%ほど工事費が増加しているとのことでした。

昨今の物価高は、ごみ処理施設に限ったことではありません。公共施設の建設や維持管理には億単位の費用がかかります。物価の上昇は皆さんも実感されていることだと思いますが、額が大きいと、その分、影響も大きいわけです。

しかも、高槻市の公共施設は、老朽化のため、今後次々と建て替えや長寿命化等をしなければならない時期を迎えます。

高槻市は健全財政を維持してきましたが、今後は財政が悪化し、赤字が続いていくことも見込まれています。これに物価高が追い打ちをかけるはずです。

無駄な工事や効果不明なバラマキをしている余裕はないはずです。

私は最後に以下の意見を述べました。

 ご答弁の物価上昇率に基づいて計算すると、令和2年から7年の5年間で、物価が約26.7%上昇しているということになります。
令和2年から7年の5年間で工事の物価は約26.7%上昇
 これと消費者物価指数との乖離は、小売業などの皆さんの経営努力のお陰なのかもしれません。
 ご答弁によると、ごみ処理施設第二・第三工場の設置当初は、今回の定期検査修理工事については約4億円を見込んでいたけれども、5年間で約27%も物価が上昇したので、4億8400万円になったということでした。
 このことは、この議案の工事に限った話ではなくて、高槻市の公共工事全体について、いえるはずです。
 平成27年11月付で高槻市公共施設等総合管理計画が策定されて、その追補版が令和4年3月付で出されていますが、それによると、計画策定時点で、施設の維持管理に要していた経費は計74.5億円だとされています。ただし、その金額は、「過去3年間(平成30年~令和2年)の平均として算出」したものだと注釈がされていました。
施設の維持管理に要していた経費(平成30年~令和2年の平均)
 公共施設等の更新費用については、平成27年時点で、「今後40年間で必要となる更新費等の総額は約4700億円となり、過去実績と比較しても、市が保有する全ての施設について、更新等を行っていくことは困難が想定」されると記載されています。
今後40年間で必要となる更新費等の総額は約4700億円
 先ほど申し上げたとおり、令和2年の時点と比べると、5年間で約27%と急激に物価が上昇し出していますので、公共施設等の更新費用や維持管理費については、現在の工事単価・建設単価・公共工事設計労務単価と、ここ最近の物価上昇率の傾向を加味して、あらためて将来予測を試算し直すべきです。
 なお、高槻市の財政は健全だということですけれども、令和7年2月付の「高槻市みらいのため改革方針―『大阪の高槻』から『日本の高槻』へ―」の11ページの「将来推計人口・・・に基づく財政への影響(試算)」によると、「人件費は定期昇給等の影響により、今後も増加が見込まれている。また、扶助費についても、高齢化の進行等により今後も伸び続けることが予測される。・・・義務的経費の増加に加え、老朽化した施設の維持費の増加などにより、財政収支は年々悪化していくものと見込まれる。」ということです。
 歳入歳出を試算した表には、令和7年度以降の収支合計が、ずっと赤字になる見込みであることも示されています。
 また、「基金残高は今後10年間で149億円減少し、市債残高は47億円増加する見通しであり、財政の弾力性を示す経常収支比率については、令和15年度以降100%を超える見通しとなっている。」ともされています。
高槻市みらいのため改革方針―『大阪の高槻』から『日本の高槻』へ―
 このように、財政の悪化も見込まれているわけです。
 無駄な工事や、経済効果の不明なバラマキをやっている場合ではないはずです。
 この議案については、ごみ処理施設の維持のために必要だと考えますので、賛成しますが、先ほど申し上げたとおり、最近の急激な物価上昇を加味して、公共施設等の更新費用や維持管理費についての試算をやり直してください。また、無駄な支出や効果不明な支出はやめてください。要望しておきます。


以下は本日の議会でのやり取りです。原稿とメモに基づいているので不正確な部分もあることをお許しください。

■議案第49号 ごみ処理施設第二・第三工場定期検査修理工事請負契約締結について

<1回目>

(1)この契約は随意契約で締結したいということですが、事前に説明を伺ったところ、5年前の同様の工事の契約の時と比べると、1年ごとに5%ずつくらい物価が上昇していて、5年間で約25%上昇したので、その分増額したいということでした。
 けれども、国の調査では、ここ5年の消費者物価指数は、毎年2~3%の上昇だとされています。
 毎年5%くらいずつ上昇しているので、約25%の増額にするというのは、増額し過ぎではないのでしょうか?見解をお聞かせください。

⇒契約金額の上昇についてですが、積算に当たっては日本銀行が公表している国内企業物価指数及び国土交通省が公表している公共工事設計労務単価に基づいております。

(2)第二工場と第三工場を設置した当初は、定期検査修理工事に要する費用に関しては、何円を見込んでいたのでしょうか?それと比べると、現在は、何円のズレが生じているのでしょうか?今後の見込みも併せて、具体的にお答えください。

⇒第二工場と第三工場を設置した当初の工事費については、各工場に要する費用を合わせて約4億円程度を見込んでおりましたが、近年の人件費や物価上昇等の影響から金額が上昇しております。
 今後も施設の状況を確認しながら、適切な維持管理に努めてまいります。

<2回目>

(1)積算は、日本銀行が公表している国内企業物価指数及び、国土交通省が公表している公共工事設計労務単価に基づいているということです。それらによると、1年度ごとの物価上昇率はどれだけだったのでしょうか?過去5年度について、それぞれお答えください。

過去5か年の物価上昇率についてですが、令和2年から3年が2.1%、令和3年から4年が6.3%、令和4年から5年が6.5%、令和5年から6年が5.3%、令和6年から7年が4.1%となっております。

(2)契約金額については、当初は4億円程度を見込んでいたのに、4億8400万円になったということです。市の収入については、コロナや特別定額給付金の影響があって、分かりにくいのですが、増減を繰り返しているように見えます。
 将来的に、費用的な問題は発生しないのでしょうか?今後も、ごみ処理施設を維持できるのでしょうか?お答えください。

⇒ごみ処理施設の維持管理については、繰り返しとなりますが、今後も施設の状況を確認しながら、適切な維持管理に努めてまいります。

<3回目>

 あとは意見を述べます。
 ご答弁の物価上昇率に基づいて計算すると、令和2年から7年の5年間で、物価が約26.7%上昇しているということになります。
令和2年から7年の5年間で工事の物価は約26.7%上昇
 これと消費者物価指数との乖離は、小売業などの皆さんの経営努力のお陰なのかもしれません。
 ご答弁によると、ごみ処理施設第二・第三工場の設置当初は、今回の定期検査修理工事については約4億円を見込んでいたけれども、5年間で約27%も物価が上昇したので、4億8400万円になったということでした。
 このことは、この議案の工事に限った話ではなくて、高槻市の公共工事全体について、いえるはずです。
 平成27年11月付で高槻市公共施設等総合管理計画が策定されて、その追補版が令和4年3月付で出されていますが、それによると、計画策定時点で、施設の維持管理に要していた経費は計74.5億円だとされています。ただし、その金額は、「過去3年間(平成30年~令和2年)の平均として算出」したものだと注釈がされていました。
施設の維持管理に要していた経費(平成30年~令和2年の平均)
 公共施設等の更新費用については、平成27年時点で、「今後40年間で必要となる更新費等の総額は約4700億円となり、過去実績と比較しても、市が保有する全ての施設について、更新等を行っていくことは困難が想定」されると記載されています。
今後40年間で必要となる更新費等の総額は約4700億円
 先ほど申し上げたとおり、令和2年の時点と比べると、5年間で約27%と急激に物価が上昇し出していますので、公共施設等の更新費用や維持管理費については、現在の工事単価・建設単価・公共工事設計労務単価と、ここ最近の物価上昇率の傾向を加味して、あらためて将来予測を試算し直すべきです。
 なお、高槻市の財政は健全だということですけれども、令和7年2月付の「高槻市みらいのため改革方針―『大阪の高槻』から『日本の高槻』へ―」の11ページの「将来推計人口・・・に基づく財政への影響(試算)」によると、「人件費は定期昇給等の影響により、今後も増加が見込まれている。また、扶助費についても、高齢化の進行等により今後も伸び続けることが予測される。・・・義務的経費の増加に加え、老朽化した施設の維持費の増加などにより、財政収支は年々悪化していくものと見込まれる。」ということです。
 歳入歳出を試算した表には、令和7年度以降の収支合計が、ずっと赤字になる見込みであることも示されています。
 また、「基金残高は今後10年間で149億円減少し、市債残高は47億円増加する見通しであり、財政の弾力性を示す経常収支比率については、令和15年度以降100%を超える見通しとなっている。」ともされています。
高槻市みらいのため改革方針―『大阪の高槻』から『日本の高槻』へ―
 このように、財政の悪化も見込まれているわけです。
 無駄な工事や、経済効果の不明なバラマキをやっている場合ではないはずです。
 この議案については、ごみ処理施設の維持のために必要だと考えますので、賛成しますが、先ほど申し上げたとおり、最近の急激な物価上昇を加味して、公共施設等の更新費用や維持管理費についての試算をやり直してください。また、無駄な支出や効果不明な支出はやめてください。要望しておきます。


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高槻ご意見番 代表 北岡隆浩(高槻市議会議員)
https://x.com/kitaokatakahiro

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著者

北岡 たかひろ

北岡 たかひろ

選挙 高槻市議会議員選挙 (2023/04/23) [当選] 2,530 票
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