令和の玲！しもだ玲です。

現役世代が負担する高齢者への医療費も右肩あがりに続いています。

いまの日本は「病に罹って」から病院に行く人が多く、とくに病に罹りやすい高齢者人口が増加しているので、現役世代の負担がますます多くなっていますし、いまの仕組みでは今後も増えていくと思います。

給料があがっても社会保障費が上がれば、実質使えるお金はないわけで、ここの改革は待ったなしです。

基礎自治体でも医療費の高騰を抑えるために様々苦慮していますが、そこに対して私は『健康にインセンティブを』と提案をしてきました。

インセンティブとは

インセンティブとは目標を達成するための刺激。または誘因のことで、私が提案する仕組みは、『健康維持のために努力しているものに対し、報奨する』ということです。

いまの自治体や国の制度は、『健康に努力した人』に対する報奨制度がないため、『頑張った損』になっていることが、医療費増加の一因になっていると私は捉えています。

健康な状態というは大変な財産ですから、健康を維持するために努力している人に報奨をすることは大切であると考えます。

自治体の保険では限界

もちろん、練馬区としても何もしていないわけではありません。例えば例年上がり続ける国民健康保険料一つにしてもやれることはやられています。

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令和5年10月2日　決算委員会議事録　一部引用

◆しもだ玲委員　「「ねりまの国保」を見ると、１人当たりの受診件数、１件当たりの医療費においては、医療費は横ばいなのに対し、令和２年度は件数が下がったため、総額にして24億円ほど下がりました。
　先ほどお話をお伺いしましたけれども、コロナ禍において、受診控えが死亡率やフレイル進行に支障がないのであれば、受診頻度の適正化が必要ではないかと思いますが、御所見をお聞かせください。

◎国保年金課長　区では、医療費適正化のため、平成24年度から重複・頻回受診者訪問指導事業を実施し、今年度からは訪問服薬健康相談事業として対象拡大や内容充実を行い、適正受診の相談指導を行っています。
　このほか、レセプト点検の強化、ジェネリック医薬品の推進、さらに加入者への医療費の通知のほか、様々な広報媒体を活用し、積極的に加入者への働きかけを行い、医療費適正化の推進を図っております。

◆しもだ玲委員　承知しました。従前から申し上げておりますとおり、医療費の適正化取組を、鋭意努められますようお願いします。
　協会けんぽではインセンティブ制度が導入されているそうで、高い実績を誇ると年額数千円の保険料を下げることも可能だとされています。
　国保に置き換えると保険者努力支援制度になるわけですが、こちらにつきましては、23区では高い実績を誇っているとお聞きしております。保険料の引き下げに直接結びつくインセンティブ制度のような仕組みではないともお伺いしておりますが、何はともあれ、健康に高い意識を持って個々で頑張っていらっしゃる区民の保険料の増加につながらないように、引き続き、国保料の適正化に努められるようお願いします。

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上記のように、頑張ってはいるものの、国保レベルでは限界があるようです。なので、各施策においてインセンティブを図るよう関係する委員会で提案をし続けています。

歩いたら、お風呂！

私が提案する『健康にインセンティブを』ですが、先日、練馬区がプレスリリースされました。

いよいよ始まったインセンティブ事業の一つ。

練馬区が従来から提供中の『ねりまちてくてくサプリ』を活用し、条件をクリアするとお風呂の入浴券が抽選で当たるというものです。

1日1万歩は時代遅れ？

歩くことは健康に良いことはいわずもがなですが、昨年8月の『欧州予防心臓病医学』という学術誌に掲載された最新の研究結果によると、早期死亡リスクを下げ始める効果は、『1日4000歩』という結果が出たそうです。

また、心臓と血管に良い影響を与えるのには2300歩強で十分とのこと。

今回の事業で、練馬区が打ち出した条件は2323歩（風呂風呂の語呂合わせでしょうね）です。クリアしやすく、誰も参加できる歩数設定だと思います。

施策の執行状況を注視するのが楽しみです。