2026/8/7
『横須賀市自殺対策推進協議会』を傍聴しました。

フジノにとって、自殺対策は政治家としての原点です。高校時代から10年間をともに過ごした恋人を自殺で亡くしたことをきっかけに、2003年に政治家になりました。
だからこそ、横須賀市の自殺者数がどう推移しているのか、そして横須賀市の自殺対策が着実に進められているか、常に注視してきました。
現在、横須賀市では『第2次自殺対策計画』を進めています。計画期間は2024〜2028年度までの5年間です。今回の自殺対策推進協議会では、主に2つのテーマがありました。1つは、この第2次自殺対策計画の進捗管理です。
もう1つは、『こども若者の自殺対策について』です。『こども若者の自殺対策について』は非常に重要なテーマですので、今回の記事とは分けて、次回の記事で詳しく取りあげたいと思います。
今回は、横須賀市の自殺者数の推移と、現在の状況について報告します。
まず、横須賀市の自殺者数についてです。
警察庁の自殺統計によると、最新のデータである昨年2025年の横須賀市の自殺者数は57人でした。これは、統計の公表が始まった2009年以降で、過去3番目に少ない犠牲者数です。
これまでの推移をグラフにしました。

2019年の54人、2021年の55人に次いで少ない数字です。
長期的に見ると、横須賀市の自殺者数は減少傾向にあります。
これは、大切な成果です。一人でも多くの方が自殺に追い込まれなかったことは、重要な前進です。
けれども自殺対策に長く取り組んできたフジノは、単純に「減って良かった」ではないと受け止めています。自殺者数は、毎年変動します。だからこそ、一時的な増減だけを見るのではなく、
などを丁寧に分析していく必要があります。
今回、特に注目したのが女性の自殺者数です。
よく知られている事実ですが、自殺で亡くなる方の割合は男性の方が多く、未遂をする方の割合は女性の方が多い、というものです。実際にコロナ禍前の横須賀市では、自殺で亡くなった方の男女比はおおむね男性7:女性3でした。
ところが、コロナ禍から少し遅れる形で、横須賀市では女性の自殺が増加しました。
女性の自殺者数は、
と推移しています。特に2023年には29人となり、コロナ禍前と比べて明らかに多い状況となっていました。
それが昨年2025年には19人まで減少しました。男女比も、再びおおむね7:3となっています。女性の自殺者が減少したことは、重要な変化です。
一方で、なぜ2022年から2024年にかけて女性の自殺者が増えたのか。そして、2025年に減少した背景には何があったのか。さらに詳しくデータを分析する必要があります。
自殺の原因・動機別に見ると、横須賀市では例年どおり、健康問題が最も多い状況です。
しかし今回気になったのが、昨年2025年は経済生活問題が大きく増加し、2位となったことです。これは非常に重要な変化だとフジノは考えています。
もちろん自殺は『単一の原因』だけで起きるものではありません。健康問題、経済問題、家族、仕事、人間関係、学校など、『複数の要因』が絡みあった末に追いこまれていくものです。
それでも近年の激しい物価高騰は確実にダメージを与えていると言えるのではないかと感じています。
現在、政府では食料品への消費税減税がテーマとなっていますが、生活困窮への支援はとにかくスピーディーに取り組まねばならないのではないかと感じました。
そして、もう一つ注目すべき数字があります。
警察庁統計の速報値によると、今年2026年1月から5月までの横須賀市の自殺者数は、速報値で17人でした。これは、過去最少となった2019年の同じ時期と同じ低い水準です。
もちろん、まだ2026年は途中です。今後どうなるかは全く分かりません。経済社会状況はさらに悪化するかもしれず、自殺者数は社会情勢の影響も大きく受けることがある為、現時点で「今年は過去最少になる」と判断することはできません。
それでも、現段階では非常に重要な数字です。フジノは、この減少傾向を大切にしながら、「なぜ減っているのか」を検証することも必要だと考えています。
こうした分析を積み重ねることで、今後の自殺者数の減少につなげることができるはずです。
2025年の横須賀市の自殺者数は57人。統計公表開始以来、過去3番目に少ない犠牲者数でした。そして2026年も、5月までの速報値では17人と、過去最少となった2019年と同じ低い水準で推移しています。
こうした統計は、確かに希望です。
でもフジノは「57人になったから良かった」とは全く考えていません。
57人もの方が亡くなっています。
おひとりおひとりに人生があり、家族がいて、友人がいて、大切な人がいて、その人にしかない未来がありました。亡くなった方は絶対に戻ってくることはありません。残された自死遺族の方も減ることは決してありません。
だから僕は、自殺者数が減少している時こそ、さらに自殺対策を進めなければならないと思っています。
「減ったからこそ、何が効果を上げたのかを検証し、さらに減らす」。
そして最終的には、誰も自殺に追いこまれることのない横須賀市を目指していく。それがフジノのめざす自殺対策です。
これからも本会議や委員会での質問による提案を常に行なっていき、横須賀市の取り組みをさらに前進させていきます。これからもライフワークである自殺対策に全身全霊で取り組み続けます。
もしもあなたやあなたの大切な人が今、つらく苦しい想いをしていたらご相談ください
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ホーム>政党・政治家>藤野 英明 (フジノ ヒデアキ)>【横須賀市】自殺者数、過去3番目に少ない57人に。でも「良かった」だけでは終われない