2026/8/5
毎年8月6日が近づくと、僕は大切にしまってある一束の手紙を取り出します。
10代の頃、僕は広島市の原爆養護ホーム『舟入むつみ園』で暮らしておられた、被爆をされたご高齢の方と文通をしていました。
ヒロシマ・ナガサキへの原子爆弾投下に対して、幼い頃からとても強い想いを持っていた僕は、いろいろなつてをつたって文通相手を探しました。
そして、Aさんという方が文通を引き受けて下さいました。見ず知らずの中学生と、それから約10年にわたってたくさんの手紙をやり取りして下さったAさんには感謝してもしきれません。
手紙には、原爆のことだけではなく、日々の暮らしや、人生への想い、そして平和への願いが記されていました。僕のことを孫のように感じて下さって、読むたびに涙が出てきます。お手紙は僕の宝物です。
残念ながらAさんには直接お目にかかることができませんでした。アルバイト代を貯めて大学時代に広島・長崎・沖縄を訪れたのですが、すでにAさんは亡くなっていました。
僕はその手紙の束を、毎年この時期になると読み返します。
僕にとって戦争はテレビや教科書の中だけの出来事ではありません。
Aさんの言葉を読み返すたびに、「2度と戦争を起こしてはならない」という願いが、僕自身の胸に静かによみがえります。
核兵器は一瞬で多くの命を奪います。
そして、生き残った方々にも、その後の人生を通して消えることのない苦しみを残します。さらには被爆二世・三世とされる方々の暮らしにも大きな影響を与えています。
きれいごとではなく僕は自分ごととして戦争の体験を引き受けたひとりです。
必ず次の世代にその記憶を受け継ぎ、語り継ぐ責任があると信じています。
今日(2026年8月5日)、NHKで『アニメーション・ドキュメンタリー いわたくんちのおばあちゃん』が再放送され、先ほど観終えました。

(8月12日までこちらからご覧いただけます)
この作品は、原爆が一人ひとりの人生や家族に何をもたらしたのかを、こどもにも伝わる優しい表現で描きながらも丁寧にその重みを伝えてくれる、本当に大切な作品です。
実は今年5月、この作品の絵を描かれた、はまのゆかさんに直接お会いする機会がありました。

長年ファンだったはまのゆかさんご本人を前にとても緊張しながら、Aさんとの文通のことをお話しました。
そして、絵本『いわたくんちのおばあちゃん』に、直筆のサインをいただきました。

はまのさんとのことを思い出しながら今日あらためて作品を観て、さらに10代の僕が文通をしていたAさんのことも重なり、胸がいっぱいになりました。
「戦争を起こさせない」
僕のその願い(決意)は、単なるきれいごとやスローガンではありません。いわたくんちのおばあちゃんのように、そしてAさんのように、確かに生きて存在した方々が体験してきた現実から生まれた切実な願い(祈り)です。
二度とヒロシマやナガサキを繰り返さない。
そしてその想いを必ず次の世代へと手渡していかねばならないと感じています。
今年も8月6日を前に、Aさんからいただいた手紙を読み返しました。
そして平和への思いを新たにしています。
いち地方議員にもできることはたくさんあるはずです。
「戦争を起こさせない」
平和を守る為にこれからも歩み続けます。
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ホーム>政党・政治家>藤野 英明 (フジノ ヒデアキ)>「戦争を起こさない」という決意を、今年もあらためて/いわたくんちのおばあちゃん