2026/6/13

先日、防災士の講習と試験を終えました。
受講する前は、防災についての知識を学ぶ時間になるのだろうと思っていました。もちろん、災害のしくみや備え、避難の考え方など、覚えることはたくさんありました。
でも、受講を終えて一番心に残っているのは、テキストに書かれている知識そのものよりも、「地域の現実をどこまで想像できるか」ということでした。
ある講師の方のお話が、とても印象に残っています。
「『防災に努めましょう』と言うのは簡単です。でも、実際の地域には、いろいろな事情を抱えた方が暮らしています」
外国にルーツを持つ方には、災害時の情報がきちんと届くのか。
高齢の方に「逃げてください」と言っても、すぐに走って避難できるわけではありません。
老老介護をされているご家庭では、いざという時に、どう動けばよいのか。
そういう現実のところまで、本当に目を向けていますか。
講師の方は、そんな問いを投げかけてくださいました。
「ああ、本当にそうだな」と思いました。

防災は、正しい知識を持つことも大事です。
でも、それだけでは足りないのだと感じました。
「逃げてください」と言われても、逃げられない人がいる。
「備えましょう」と言われても、何から始めたらよいか分からない人がいる。
情報が届きにくい人、声を上げにくい人、不安を抱えたまま暮らしている人がいる。
そこに気づけるかどうか。
そして、気づいたことを、家庭で、職場で、地域で、少しでも話していけるかどうか。
防災士というのは、何か特別なことをする人というよりも、そうした意識のきっかけをつくる人なのかもしれないと思いました。
講習を受けたからといって、すぐに何かを語れるようになったわけではありません。むしろ、学べば学ぶほど、「まだ途上だな」と感じました。
災害は、想像以上の形で起こることがあります。
これが正解です、と言い切れるものばかりではありません。
だからこそ、「この場合はどうしたらいいんだろう」
「この人は大丈夫かな」と問い続けることが大切なのだと思います。
2日目には、救命救急の講習もあり、その後、筆記試験を受けました。
試験は三択のマークシートでした。
問題そのものは、とても難しいというわけではないのですが、いざ解いてみると、自分の選択が本当に合っているのか、すごく迷いました。
「こんなに簡単そうな問題なのに、なんでこんなに悩むんだろう」
と思いながら、最後まで何度も見直しました。

気がつくと、周りの方はどんどん退席されていて、振り向いたら、ほとんど人がいませんでした。
少し焦りましたが、最後まで自分なりに向き合えたことは、よかったと思っています。
合格発表は、ちょうど私の誕生日である6月22日までに届くそうです。
ドキドキしながら、でも少しワクワクもしながら、結果を待ちたいと思います。
今回の受講と試験は、私にとって、防災を「自分の暮らし」として考える大切な機会になりました。
▼ほかの記事や連載も、こちらからご覧いただけます
この記事をシェアする
カワバタ ヒロコ/53歳/女
ホーム>政党・政治家>川ばた ひろこ (カワバタ ヒロコ)>講習と試験を終えて、心に残った言葉|川ばた ひろこ(川端博子)|大阪市都島区