2026/8/13
夜中に子どもが急に熱を出した。高齢の親が胸の違和感を訴えている。「救急車を呼ぶべき?それとも朝まで様子を見ていい?」——そんな判断に迷った経験はありませんか。
札幌市は2026年6月15日から、急な病気やけがの際に、簡単な質問に答えることで緊急度を自己判定できる無料のWEBサービス「緊急度判定サポートツール」の運用を始めました。北海道内では初めての取り組みです。

この記事では、ツールの使い方や対象地域、電話相談「#7119」との連携をわかりやすく解説します。
目次
「緊急度判定サポートツール」は、急な体調不良やけがのときに、救急車を呼ぶべきか、病院を受診すべきかの目安を自己判定できるインターネット上の無料サービスです。札幌市が2026年6月15日から運用を開始し、24時間いつでも利用できます。
スマートフォンやパソコンから専用ページにアクセスし、症状に関する質問に答えていくだけで、緊急度の目安が表示される仕組みです。
使い方はシンプルです。
該当する症状を選んでいくと、「いますぐ119番」「119番以外での緊急受診」など、緊急度の目安となる5段階の判定が表示されます。選択形式のほか、チャット形式で自由に症状を入力する方法にも対応しています。
緊急性が低いと判定された場合でも、「できるだけ楽な姿勢をとりましょう」といった、安静に過ごすための注意事項が表示されるのも心強いポイントです。
このツールは札幌市民だけでなく、救急医療で連携する道央圏の市町村の住民も利用できます。
| 圏域 | 市町村 |
|---|---|
| 札幌 | 札幌市 |
| 石狩管内 | 石狩市、北広島市、恵庭市、当別町、新篠津村 |
| 空知管内 | 栗山町、南幌町、長沼町 |
| 後志管内 | 島牧村 |
豊平区にお住まいの方はもちろん、近隣市町村のご家族・ご友人にも教えてあげたい情報です。
札幌市には、看護師の相談員が24時間電話で救急医療相談に応じる「救急安心センターさっぽろ(#7119)」があります。今回のツールは、この#7119と連携しているのが大きな特長です。
ツールで判定を行うと、数字4桁のコードが表示されます。#7119に電話した際にこのコードを相談員に伝えると、ツールに入力した症状の内容が共有され、最初から説明し直すことなくスムーズに相談できます。
「ツールで自己判定→迷ったら#7119で相談」という二段構えで使うと、より安心です。
このツールには、急病時の市民の不安を和らげると同時に、限りある救急医療の資源を守るという狙いがあります。
安易な救急車の利用を減らすことで、症状やけがの重い人の搬送を優先できます。また、休日や夜間に緊急度の低い患者が救急外来を受診する、いわゆる「コンビニ受診」を抑えることにもつながります。感染症の流行期など#7119の電話がつながりにくくなる場面でも、その補完として役立つことが期待されています。
私自身、医療の現場に関わってきた立場として、こうした「市民が自分で判断するための支援」と「救急医療を守る仕組み」を両立させる取り組みは、とても意義深いものだと感じています。まずは一度、スマートフォンでツールのページをブックマークしておくことをおすすめします。
救急医療や地域の医療体制について、ご意見・ご要望があればお気軽にお寄せください。
著者:角谷尚哉(かくたに なおや)/医学博士・理学療法士。株式会社Health Link 代表取締役として心臓リハビリテーションの普及と医療・介護人材の育成に取り組む。国民民主党北海道 札幌市豊平区 政策委員。2027年札幌市議会議員選挙(豊平区)に向けて活動中。
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カクタニ ナオヤ/39歳/男
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