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おおさわ あつし ブログ

なぜ人は東京に行きたくなるのか

2026/4/22

正直に言います。

私は東京が好きです。

加須市で生まれ、加須市を変えたいと思っていて、加須市議会議員を目指している私が——東京が好きだと言う。

矛盾していると思いますか?

でも——これが正直な気持ちです。今日は、この「矛盾」を正直に掘り下げてみます。

 

私と東京の歴史

私は加須市で生まれました。

高校時代——「早く東京や世界に出たい」と思っていました。グランマルシェのボウリング場で友達と遊びながら、「もっと刺激的な場所に行きたい」と思っていた。

大学・社会人になって——練馬区、文京区、世田谷区と、東京都内3カ所に住みました。カナダにも渡りました。

東京は——確かに面白かった。刺激があった。人が多くて、街が大きくて、何でも揃っていた。

でも——どこにいても、加須が頭から離れなかった。

 

なぜ人は東京に行きたくなるのか

東京の魅力を、正直に分析します。

理由①「何かが起きている」という感覚

東京にいると——世界の中心にいる感覚があります。

最新のトレンドが生まれる場所。面白い人たちが集まる場所。新しいビジネスが生まれる場所——「ここにいれば、何かが起きる」という感覚が、人を東京に引き寄せます。

地方にいると——「自分だけ取り残されているんじゃないか」という焦りが生まれることがある。その焦りが、東京への憧れになります。

理由②「選択肢の多さ」という自由

東京には——何でもあります。

食べ物、エンタメ、仕事、出会い——選択肢が多いことは、自由の感覚につながります。

「今日何しようか」——東京では、この問いへの答えが無限にある。地方では、この問いへの答えが限られている。この差が、東京への引力を生みます。

理由③「匿名性」という解放感

東京では——誰も自分を知らない。

地方の狭いコミュニティでは——何をしても誰かに見られている。「〇〇さんの子どもが」「あの家は」——村社会の目線が、時に息苦しい。

東京の匿名性は——「何者にでもなれる」という解放感を生みます。過去を捨てて、新しい自分になれる——これは東京にしかない魅力です。

理由④「一流に触れる」という体験

世界一のレストラン、世界一のアーティストのコンサート、世界一の美術館——東京には「一流」が集まっています。

「本物に触れたい」という人間の本能が——東京への憧れを生みます。

理由⑤「上昇志向への燃料」

東京には——成功している人たちがいます。

起業家、クリエイター、ビジネスマン——彼らの存在が「自分も頑張ろう」という刺激になる。

「井の中の蛙」から抜け出したい。もっと大きな世界で勝負したい——この上昇志向が、東京に人を引き寄せます。

 

でも——東京に住み続けることの「コスト」

東京の魅力は本物です。でも——東京に住み続けることには、見えないコストがあります。

お金のコスト
前の記事で書いた通り——40代独身の金融資産中央値はたった100万円。東京の高い家賃が、貯金を奪い続けます。

時間のコスト
満員電車で消耗する朝。残業で深夜に帰る夜——東京での生活は、時間を奪います。

精神的なコスト
人が多すぎる。競争が激しすぎる。「成功していない自分」を突きつけられる——東京は、メンタルにも負荷をかけます。

人間関係のコスト
隣に誰が住んでいるかわからない。地域のつながりがない。「孤独な群衆」——東京の匿名性は、孤独も生みます。

 

なぜ地元を捨てきれないのか

東京が好きでも——地元を捨てきれない。

この感覚、わかりますか。

私は東京に住んでいた頃——ふとした瞬間に加須が恋しくなりました。

利根川の夕暮れが頭に浮かぶ。総願寺の静寂が懐かしくなる。北川辺米の美味しさを思い出す。地域の人たちの温かさが恋しくなる——。

なぜ地元を捨てきれないのか。

理由①「原点」があるから

人間の脳は——幼少期に経験した風景、音、匂いを「安全な場所」として記憶しています。

加須駅前でたむろした記憶。グランマルシェで友達と笑い合った記憶。千方神社で手を合わせた記憶——これらは単なる「思い出」ではなく、脳に刻まれた「安心の原点」です。

どんなに東京が刺激的でも——脳は「安心の原点」に戻りたがります。

理由②「本物のつながり」があるから

東京の人間関係は——便利だけど、薄い。

地元の人間関係は——不便なこともあるけど、深い。

幼なじみ、地域の先輩、顔を知っている近所の人——これらは「東京では買えない」人間関係です。

AGI時代——AIがどんなに発達しても、この「本物のつながり」は代替できません。

理由③「自分が何者か」を教えてくれるから

「加須市出身です」——この一言が、自分のアイデンティティの核になっています。

東京では——「どこの会社に勤めているか」「何をしているか」で人を判断される。でも地元では——「誰の子どもか」「どこで育ったか」で人を知ってもらえる。

自分が「何者か」を知っている場所——それが地元です。

 

「東京好き」と「地元好き」は矛盾しない

「東京が好き」と「地元が好き」——この2つは矛盾しません。

東京は——「たまに行くから最高」な場所です。刺激を求めて行く。一流に触れに行く。新しい自分を試しに行く——。

地元は——「毎日帰る場所」として最高な場所です。安心できる。本物のつながりがある。自分が何者かを知っている——。

東京の刺激を享受しながら、地元の豊かさで生きる——これが最もコスパの高い人生の選択かもしれません。

特急りょうもう号で東京まで約1時間——加須市はこの「最高の選択」ができる場所です。

 

AGI時代に、この「矛盾」が解消される

AGIが発展して、働く場所の制約がなくなれば——「東京に住まなければならない理由」がなくなります。

「東京に行きたいときだけ行く。毎日帰る場所は地元」——この選択が、AGI時代には当たり前になります。

「東京好き」と「地元好き」の矛盾が——AGI時代に完全に解消されます。

加須市に住みながら、必要なときだけ東京に行く。渡良瀬遊水地の夕暮れを見ながら、リモートワークで東京の仕事をする——これが近未来の「最高の働き方・生き方」です。

 

おわりに

なぜ人は東京に行きたくなるのか——。

刺激、選択肢の多さ、匿名性、一流への接触、上昇志向への燃料——東京の魅力は本物です。

でも——地元を捨てきれない理由も、本物です。

原点がある。本物のつながりがある。自分が何者かを教えてくれる——地元にしかない価値があります。

「東京好き」でも「地元好き」でも——どちらも正直な気持ちです。その2つを両立できる場所が——加須市だと思っています。

東京は刺激的だ。でも加須は、帰る場所だ。その両方を持てることが——人生の豊かさだと思っています。

 

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著者

おおさわ あつし

おおさわ あつし

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肩書 一般社団法人日本外国人材振興機構 代表理事/JFRアカデミー(ネパール)校長
党派・会派 無所属
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