2026/6/13

埼玉新聞によると、国土交通省は全国で2,740カ所の「交通空白地区」が存在すると公表しました。
埼玉県内でも24市町村69カ所が交通空白地区として整理されており、人口減少や運転手不足を背景に、地域の移動手段の確保が全国的な課題となっています。
https://www.saitama-np.co.jp/articles/200854/postDetail
本庄市では、はにぽん号(デマンド交通)やはにぽんシャトルの運行など、公共交通の維持・確保に向けた取り組みが進められています。また、この問題は議会でも繰り返し議論されており、予約システムの改善や運行方法の見直しなど、少しずつではありますが改善も図られてきました。


※本庄市のホームページより
しかし、現場の声を伺うと、市民の皆様が求める移動環境にはまだ十分届いていないと感じます。
先日、免許を返納された高齢の方から、
「免許を返さなければよかったよ」
という言葉をいただきました。
もちろん、その方は返納したこと自体を後悔しているわけではありません。高齢ドライバーによる事故のニュースも見聞きする中で、安全のために決断されたものです。
それでも、その言葉の背景には、
「病院へ行くのが大変になった」
「買い物へ行くにも一苦労になった」
「以前のように気軽に出かけられなくなった」
という切実な思いがありました。

公共交通の議論では、どうしても運行本数や利用者数といった数字に目が向きがちです。しかし、本当に大切なのは、市民の皆様が日常生活の中で不自由を感じていないかという視点ではないでしょうか。
実際に、
・予約が必要で使いづらい
・利用したい時間に利用できない
・帰りの時間が読みにくい
・高齢者には仕組みが分かりにくい
といった声も耳にします。
つまり課題は、「移動手段があるかないか」ではなく、
「必要な時に安心して利用できるかどうか」
という段階に移っているのだと思います。
本庄市は決して何もしていないわけではありません。むしろ、全国的にも厳しい状況の中で、公共交通を維持するため様々な工夫や改善を重ねています。
だからこそ今後は、制度を維持するだけでなく、市民の皆様が本当に使いやすい仕組みになっているのか、利用したくても利用できない人はいないのかという視点がより重要になるのではないでしょうか。
公共交通は単なる移動手段ではありません。
通院や買い物を支え、人とのつながりを支え、住み慣れた地域で暮らし続けるための大切な社会基盤です。
全国で交通空白が問題となる今だからこそ、本庄市においても現場の声に耳を傾けながら、より利用しやすい公共交通のあり方について考え、議会でもしっかり議論していきたいと思います。
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