2026/5/27
こんにちは。
福井市議会議員選挙に挑戦予定の大谷隆将です。
多くの地域や学校、企業で毎年行われている避難訓練。
皆さんも一度は参加したことがあるのではないでしょうか。
しかし、その避難訓練は本当に「災害のときに役立つ訓練」になっているでしょうか。
実際の災害では、想定通りに物事が進むことはほとんどありません。
だからこそ今、避難訓練そのものをアップデートしていく必要があります。
■「集まるだけ」の訓練になっていないか
よくある避難訓練は、
・サイレンが鳴る
・避難場所へ移動する
・整列して人数確認
という流れです。
もちろん、基本動作を確認することは重要です。
しかし、実際の災害はもっと複雑です。
例えば、
・避難所の鍵が開いていない
・照明が使えない
・トイレが使えない
・物資が足りない
・誰が運営するのか決まっていない
こうした状況は、現実の災害では普通に起こります。
つまり、「避難して終わり」の訓練では、実際の避難所運営までは見えてこないのです。
■避難所は「運営」が始まり
避難所に到着した瞬間から、次に必要になるのは避難所の運営です。
受付をどうするのか。
誰がリーダーになるのか。
物資はどう配るのか。
高齢者や子どもへの配慮はどうするのか。
これらは事前に考えていなければ、災害時には混乱します。
だからこそ、避難訓練では
・避難所の受付を実際にやってみる
・段ボールベッドを組み立てる
・パーテーションを設置する
・物資の配布を体験する
・避難所のレイアウトを考える
といった、実践的な訓練が重要になります。
■「想定外」を作る訓練
最近の防災訓練では、あえて想定外をつくる取り組みも行われています。
例えば、
・避難所の鍵が見つからない
・停電している
・職員が来ない
・高齢者や外国人が避難してくる
など、実際に起こりうるトラブルを設定します。
そうすることで、参加者が自分たちで考えて行動する訓練になります。
これは単なる「イベント型の訓練」ではなく、地域の防災力を高める訓練です。
■地域防災は「経験」がすべて
私は消防職員として、数多くの災害現場を見てきました。
その経験から言えることは、災害対応は経験がものを言うということです。
経験がある人は落ち着いて行動できます。
経験がないと、何をしていいかわからなくなります。
だからこそ、訓練の段階でできるだけリアルな経験を積むことが大切です。
■地域で防災力を高める
災害が起きたとき、最初に助け合うのは地域の人たちです。
行政や消防がすぐにすべてを対応できるわけではありません。
だからこそ、地域の防災力が重要になります。
その第一歩が、避難訓練です。
避難訓練を「形式的な行事」で終わらせるのではなく、実際に役立つ訓練へと進化させていくこと。
それが、災害から命を守る力になります。
■避難訓練もアップデートの時代
災害の形は変わり続けています。
気候変動による豪雨災害、巨大地震、長期停電など、これまでの想定を超える災害が増えています。
だからこそ、防災もアップデートが必要です。
避難訓練を「やったことにする訓練」から、本当に役に立つ訓練へ。
地域の防災力を高めるために、避難訓練のあり方を見直していくことが、これからの防災にとって重要だと私は考えています。
この記事をシェアする
ホーム>政党・政治家>大谷 たかまさ (オオタニ タカマサ)>「とりあえず集まる」だけの避難訓練でいいのか ― 避難訓練をアップデートする時代