2026/7/22
先日、横浜ベイサイドマリーナで進められているブルーカーボン創出プロジェクトを視察しました。

このプロジェクトは、八千代エンジニヤリング、東亜建設工業、横浜ベイサイドマリーナの3社が、「海とともに生きる企業」として、それぞれが持つ技術や知見を結集し、直立護岸を活用した新しい海洋環境保全に挑戦するものです。

近年、海水温の上昇や磯焼け(海藻が失われる現象)によって、「海の森」と呼ばれる藻場は全国的に減少しています。藻場は魚介類のすみかとなるだけでなく、大気中の二酸化炭素(CO₂)を吸収・固定する重要な役割も担っています。

(横浜ベイサイドマリーナウェブサイトより)
そこで本プロジェクトでは、これまで海藻が育ちにくかった護岸に海藻が生育できる環境を整え、ブルーカーボンを創出するとともに、生物多様性の回復や水質改善にもつなげようとしています。

さらに、この活動で得られた知見を企業や行政、市民へ広く共有し、横浜から新しい海洋環境保全のモデルを発信していくことも大きな目的です。
横浜では、ブルーカーボンの取組が着実に成果を上げています。
今年2月には、幸海ヒーローズ合同会社、横浜市漁業協同組合金沢支所、八千代エンジニヤリング株式会社、横浜市が取り組む「大都市圏横浜における環境再生型海藻養殖による『おさかなの街づくりプロジェクト』」が、市内初となるJブルークレジット®の認証を取得しました。

(2024年の募集広告:横浜市提供)
このプロジェクトでは、金沢漁港周辺でワカメやコンブを育成し、海藻がCO₂を吸収する効果をクレジットとして認証しています。得られた収益は、海藻養殖や環境再生活動を継続するための資金として活用される仕組みです。
ブルーカーボンは環境対策だけではありません。海藻の育成によって水質改善や生物多様性の保全につながるほか、「環境価値」を経済的な価値へ転換することで、持続可能な海づくりを支える新しい仕組みとして期待されています。
行政、漁業者、民間企業が連携し、環境保全と地域経済を両立させる先進的なモデルとして、全国からも注目されています。

(金沢区の海に、未来の可能性がある。――幸海ヒーローズを視察⇨市政ブログ参照)
金沢区では、海洋環境を学ぶ教育も積極的に行われています。
横浜・八景島シーパラダイスでは、「横浜ブルーカーボン」の取組として、子どもたちがワカメの植え付けから収穫までを体験するプログラムを実施しました。
昨年、収穫したワカメは区内10校の小学校給食で提供され、約4,700人の児童が地元の海の恵みを味わいました。

(写真:横浜市提供)
自分たちで育てた海藻を食べながら、地球温暖化や海洋環境、地産地消について学ぶ経験は、教室では得られない貴重な学びです。
今回の視察を通じて改めて感じたのは、ブルーカーボンは単なる脱炭素施策ではなく、環境・教育・産業・地域活性化をつなぐ総合政策であるということです。
横浜市議会議員として、ブルーカーボンの創出支援だけでなく、Jブルークレジット®の活用促進、海洋環境教育の充実、企業・漁業者との連携強化を進め、「海から未来をつくるまち・金沢区」の実現に取り組んでまいります。
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