2026/1/13
こんにちは、2026年がはじまりました。年末年始明けのあとに3連休があると、気持ち的に少し楽になります。3連休は、壱岐の3大イベントの1つ、新春マラソンが開催されました。このことは、今度、ブログにしたいと思います。
今回は、今さらですが、壱岐市の指定管理制度について、昨年12月の議会で色々意見を述べたので、そのことについて、記載します。と、言っても、議会の採決を取る前に、討論で発言した内容をベタ打ちします。
指定管理制度については、こちらのブログで少し触れています。⇒【壱岐(政治)】指定管理者の指定について(12月16日)
この討論という制度は、議員15名(議長が入る場合は、16名)で採決を取る前に、希望する議員は、「賛成」または「反対」の意見と理由を述べる機会があります。そこで、発言した内容です。テレビで中継を見ていた人たちは、繰り返しになりますが、リアルタイムで見れなかった人たちに、この指定管理制度のことを知ってもらいたく、ここに記載します。
ということで、討論したのは以下の4つの議案です。
討論の際に読み上げた原稿を記載します。
議案第60号 壱岐出会いの村の指定管理者の指定について、反対いたします。
反対理由は、2つです。
1つ目は、市の対応について、2つ目は、指定管理者の取組についてです。
1つ目。
選考過程が不透明です。指定管理者制度は、「公共の施設」を民間のノウハウを活用して、住民ニーズ等に対応するものであり、公募が原則ですが、壱岐出会いの村は、非公募となっており、選考過程が分からず、どのような基準で、なにが評価されて、選定したのかがわかりません。
非公募にする場合は、「壱岐市指定管理者の条例」の第6条で次のような記載がございます。“ただし、特別な事情等がある場合については、公募を行わない合理的な理由があれば、特定の団体を指定することができる。」と記載があります。
12月5日の議案説明の中で、非公募の理由として、「開館から28年の経験と実績」と説明がありましたが、公募を行わない合理的な理由にはなりません。もし、このことが理由なのであれば、新規参入ができない構造となり、公平性の観点から、反対です。
2つ目です。施設の取組から必死さが伝わらないので、反対いたします。
壱岐出会いの村の決算書によれば、令和5年度も令和6年度も500万円以上の赤字となっております。令和8年度、9年度、10年度は、収支がプラスマイナスゼロの計画になっておりますが、令和6年度500万円赤字から、どのように売り上げを500万円あげるのかが、計画書からも市の説明でもわかりませんでした。具体的には、12月16日の総務産業常任委員会において、「売り上げをあげるための新しい取組はなにか」という質問に対して、「新しい取り組みはなく、これまで通り、シーカヤックなどの体験者を増やす」という回答でした。壱岐島への、観光客数が増えていない中、計画性が乏しいと判断します。
また、現在において、SNSを活用した集客は、観光施設にとって、必須の取組であるが、インスタグラムの投稿は17件にとどまり、これは、計画書の売上を達成するには、取組が不十分と考えます。このことは、壱岐市の「指定管理者の条例」の選定基準「計画書に沿った管理を安定して行う人員、資産その他の経営の規模及び能力を有しており、又は確保することができる見込みがあること。」に違反する可能性があり、賛成することはできません。
以上、公平性の観点から、そして取組を遂行する能力が不十分な管理者に年間2500万円の指定管理料が使われる議案第60号に反対いたします。
議案第61号 壱岐市猿岩物産館の指定管理者の指定について、反対いたします。
この議案も議案第60号と同様に、非公募であり、公平性の観点から反対いたします。
12月5日の議案説明で非公募の理由として、「壱岐出会いの村周辺で生産された農水産物加工品や壱岐のお土産を販売するアンテナショップであり、壱岐出会いの村の近くで連携がとりやすいという理由で、壱岐出会いの村と同じ管理者」という説明がございました。これだけでは、非公募にする理由にはなりません。やはり公平性・透明性の観点から反対せざるを得ません。
また、壱岐には、複数のお土産屋さんがございます。なぜ、この「猿岩物産館」だけ、年間280万円もの税金がつかわれているのでしょうか。
お土産屋さんにとって、集客が一番大変で、旅行会社に手数料を払ってでも、集客をしています。
令和6年度、市の委託事業で実施した「観光マーケティング調査」によれば、壱岐市を訪れた37.5%が「猿岩」に訪問しており、トップとなっております。立地として、恵まれている場所にあるにも関わらず、280万円の税金を投入する理由はなんでしょうか。
他のお土産屋さんではできない役割はなんでしょうか。
以上、非公募であること、公平性がないことから議案第61号を反対いたします。
議案第62号 壱岐 市営印通寺共同店舗の指定管理者の指定について、反対いたします。
この議案もこれまで同様に、非公募であり、公平性の観点から反対いたします。
また、毎年40万円の指定管理料が支払われています。金額は少額ではありますが、この40万円が「公共の施設」として、ふさわしい使われ方をしているのか、疑問です。
事業計画書では、空き屋店舗対策として、イルミネーションの設置と記載があり、令和5年度は、イルミネーションとお茶代として85,578円、令和6年度は、51,845円支出されています。
また、会議費として
令和5年度は、19,818円支出されています。
会議は、全部で3回開かれており、出席者は、それぞれ7名、4名、2名の合計13名です。一人当たり、1524円です。
令和6年度は、会議費として10万7,030円支出されております。会議は、全部で4回開催されており、出席者は、それぞれ9名、9名、3名、3名の合計24名です。一人当たり、4460円になります。
事業計画書でも令和8年度 9年度 10年度、役員会 会議費として15万円、イルミネーション設置費として12万円がそれぞれ計上されております。
広く市民に利用される公共施設の税金40万円の使い道として、疑問が残るので、議案第62号を反対いたします。
議案第63号 イルカパークの指定管理者の指定について、賛成いたします。
イルカパークについては、これまでの経緯から意見が分かれている施設だと認識しています。
ただし、実際にイルカパークで見てきたことを踏まえると、「イルカファースト」の施設であること、
そして、知り合いをイルカパークに案内すると、たいていの人がイルカとの触れ合いを楽しんでおり、価値のある施設だと考えます。
イルカパークが抱える大きな問題は、2023年に立て続けに3頭のイルカが死亡したことです。
死亡した原因については、冬場の低水温、大雨による塩分濃度の低下、閉鎖環境での水質環境の悪化など複合的に影響を与えて、死亡したということが言われています。
なので、現在いる4頭について、すぐに亡くなるようなことがあれば、イルカの飼育に相応しくない環境ということで、これ以上のイルカの購入には反対の立場です。
ですが、冬場の低水温対策として、夏場10キロの魚を与えているのに対して、脂肪を蓄えさせるために13キロほどに増やして、エサを与えていていること。
これまでイルカの死亡で共通している肝臓の数値異常についても、定期的にモニタリングをすることなど、施設ができる最大限の取組を行っております。
また、市が直営した場合に、3000万円ほど予算がかかるという試算とのことですが、その半分以下の1,200万円の指定管理料で抑えられることから、指定管理をする合理的な理由があります。そして、他の施設と異なり、【公募】であり、一定の公平性があります。
このあと、反対討論の中に、トレーナーの数年離職率が高いという意見があるかもしれません。私は、数年離職率が高いことは、ある意味、評価できると考えています。そもそもイルカートレーナーになるには、そういった専門学校を卒業することになりますが、水族館などは競争倍率が高く、なかなか希望する就職先がないのが現状です。そういった雇用の受け皿にイルカパークが担っている可能性があります。そして、全国の水族館で空きが出たタイミングで出ていくので、悪いことではないように考えます。
また、壱岐のイルカパークは、全国でも珍しい「餌に頼らない飼育方法Relationship Based Training」を実践されています。イルカパークでこのRelationship Based Trainingを学んだトレーナーが他の水族館に巣立っていくことは、アニマルウェルフェアの観点で、メリットがあると考えます。以上のことから、議案第63号は賛成の立場です。
以上、2月頃に、皆様の手元に「議会だより」が配布されると思います。そこで、それぞれの議員の議案ごとに賛成と反対が記されています。菊池は、以上の理由から、それぞれ判断をしております。
PS
12月議会を終えて、議会は民主主義だなと感じました。つまり、多数決で物事が決まるということです。今回、他の議案も併せて、菊池の意見は半分以上、通らなかったことになります。意見を通したい議案については、根回しも必要と実感したところです。
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