2026/6/7
朝露をまとった田んぼから生まれ、いったん途絶えながらも地域の人々の情熱によって復活したもち米があります。
その名は「篠原糯(しのはらもち)」。
先日、野洲市大篠原の南農園で、この篠原糯を使った大福餅をいただく機会がありました。
ひと口食べてまず驚いたのは、その力強い粘りです。
大福というと柔らかさが先に来ることが多いのですが、篠原糯は違います。歯を入れた瞬間にしっかりとした弾力があり、その後にもち米本来の甘みが広がります。
「これが地元で何百年も受け継がれてきた味なのか」
そう思わずにはいられませんでした。
特に印象的だったのは、噛むほどに感じる存在感です。
小粒で粘りが強く、鏡餅にも適していたとされる篠原糯。その特徴が大福になっても生きており、一般的な大福とはひと味違う食感を楽しむことができました。
実はこの篠原糯、現在では「鏡餅発祥の地」ともされる大篠原地域で古くから栽培されていましたが、昭和初期に一度途絶えています。
その後、保存されていた種子をもとに2000年ごろ栽培が復活し、さらに近年は地元有志による「篠原餅復活プロジェクト」によって、発祥地である大篠原での栽培も再び行われるようになりました。
そして今回、自治会や南農園の皆さんが力を合わせ、初めての商品化に挑戦されたのがこの大福餅です。
白、よもぎ、ブルーベリーの3種類があり、ブルーベリーは南農園で収穫されたものを使用しているとのこと。
地域の歴史と農業、そして新しい挑戦がひとつの商品に詰まっています。
また、この大福餅は現在南農園で販売中です。
冷凍状態で販売されているため、購入後は常温で約2時間ほど自然解凍すると、篠原糯ならではの粘りとやわらかさをおいしく味わうことができます。
野洲市には銅鐸や神社仏閣など数多くの歴史資産がありますが、この篠原糯もまた、地域が受け継いできた大切な文化のひとつです。
その歴史を守るだけでなく、「食べる」という形で未来へつないでいく今回の取り組みは、とても素晴らしい挑戦だと感じました。
何百年もの歴史を持つ篠原糯。
その一粒一粒には、大篠原の皆さんの誇りと努力が込められています。
ぜひ一度、南農園の大福餅を味わいながら、野洲に受け継がれてきた物語にも思いを巡らせてみてはいかがでしょうか。
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ホーム>政党・政治家>田中 りょう (タナカ リョウ)>一度途絶えたもち米が復活 鏡餅発祥の地・野洲で南農園の篠原もち大福を味わう