2025/6/30

大笹原神社の歴史は古く、もともとは「牛頭天王社(ごずてんのうしゃ)」と呼ばれていました。これは、神仏習合の時代に疫病除けの神として信仰された牛頭天王を祀っていたことに由来します。明治時代になり、現在の「大笹原神社」という名に改められましたが、その信仰の歴史は深く地域に根差しています。
現在の本殿は、1414年に岩倉城主の馬淵定信によって再建されました。これは、京都の金閣寺が建立された約10年後のことで、当時の高度な建築技術がうかがえます。特に注目すべきは、その独特な建築様式。「入母屋造(いりもやづくり)」の屋根に「檜皮葺(ひわだぶき)」という伝統的な手法が用いられており、その建築美が高く評価され、昭和30年(1955年)に国宝に指定されました。



境内には、「寄倍(よるべ)の池」と呼ばれる深い池があります。この池は底なし沼とも言われるほど深く、ある日照りの年に、この池に神輿を2つ沈めて雨乞いの祈願をしたところ、水がこんこんと湧き出たという伝説が残されています。今もなお、その神秘的な逸話が語り継がれています。
大笹原神社のあるこの地域は、なんと鏡餅発祥の地と言い伝えられています。平安時代より栄えた「篠原(しのはら)」という宿場町で、旅人に向けて鏡餅が販売されたのがその始まりとされています。この地域が良質なもち米の産地であったことも、鏡餅文化が根付いた大きな理由の一つと考えられています。
JR野洲駅から少し離れた場所にありますが、駐車場も完備されているので、車でのアクセスも安心です。のどかな田園風景の中に現れる厳かな神社は、訪れる人々を魅了することでしょう。

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ホーム>政党・政治家>田中 りょう (タナカ リョウ)>【野洲の秘宝】金閣寺なみに古い国宝!大笹原神社の知られざる伝説と魅力