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【釧路市】日本唯一の現役「坑内掘炭鉱」へ。港と石炭が育てた街、その歴史と未来を歩く。

2026/7/29

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釧路といえば、湿原、夕陽、霧、タンチョウ、スパカツ、炉端焼き…。そんなイメージを思い浮かべる人が多いかもしれません。

しかし、この街にはもう一つの大きな歴史があります。それが「石炭」です。現在も日本で唯一、坑内掘りによる石炭採掘が続く炭鉱が稼働しています。

産業の歴史をたどることは、北海道、そして日本の近代化の歩みを知ることでもあります。

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釧路市は道東最大の都市です。日本最大の湿原「釧路湿原」、世界三大夕日の一つに数えられる美しい夕景、そして豊かな海の幸など、多彩な魅力を持っています。

また、釧路港は千葉県の銚子港、静岡県の焼津港と並び、「日本三大漁港」の一つとして知られ、古くから北海道東部の物流や水産業を支えてきました。

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「釧路」という地名は、アイヌ語の「クシベツ(通り抜けられる川)」などに由来するとされています。古くから川と海が人や物を結ぶ交通路となり、多くの人々が行き交う場所でした。

地名の由来からも、この地域が水運と深く結び付いて発展してきたことがうかがえます。

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釧路市の人口は約14万9千人。2025年には71年ぶりに15万人を下回りました。一方で面積は約1,363平方キロメートルと広大で、東京23区のおよそ2倍もの広さがあります。

2005年の旧釧路市・阿寒町・音別町の3市町の合併で、間に挟まる白糠町が合併に参加しなかったため、西端にある旧音別町域が本庁から約45km離れた「飛び地」となっていることも、この地域の特徴です。

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釧路は「炭鉱の街」として知られていますが、その発展は石炭だけによるものではありません。街の成長を支えた最大の特徴は「港」の存在です。
江戸時代、北海道は蝦夷地と呼ばれ、釧路は「クスリ」と呼ばれていました。松前藩の交易船が訪れ、木材や昆布などの積み出しが行われます。

その後、幕府直轄地となると本州から移住者が増え、漁業や交易、交通の拠点として発展していきました。

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現在の釧路市街地は、釧路川と新釧路川によって大きく三つのエリアに分けられます。東側は炭鉱の街、中央は漁業を中心とした市街地、西側には製紙工場などが立地する工業エリアです。

炭鉱・漁業・製紙という三つの産業が、それぞれ役割を担いながら現在の釧路を形づくってきたことが、街を歩くだけでもよく分かります。

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釧路漁港は昆布や鮭、ニシンなどの水産資源に恵まれ、日本有数の漁港として発展しました。一方、石炭採掘は1857(安政4)年、現在の白糠町付近から始まります。

1854年に函館港が開港すると、外国船への燃料供給として石炭の需要が急増しました。

さらに、弟子屈町のアトサヌプリ周辺で採れる硫黄の精錬・輸送にも大量の石炭が必要となり、釧路炭田は近代産業を支える重要なエネルギー供給地となっていきます。

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さらに釧路では製紙産業も発展しました。豊かな森林資源と水資源、そして港を生かし、大規模な製紙工場が操業を開始します。現在も王子製紙釧路工場が地域産業を支えています。

つまり釧路には、木材・海産物・石炭という豊富な資源があり、それらを必要とする需要もありました。そして、それらを全国や海外へ運び出す港もあった。

この三つの条件がそろったことが、釧路発展の大きな原動力だったのでしょう。

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高度経済成長期になると、エネルギー革命によって社会は「石炭から石油」へと転換し、全国の炭鉱は次々と閉山しました。釧路も例外ではありません。

それでも事業を引き継いだ「釧路コールマイン」は操業を続け、現在では日本唯一の坑内掘り炭鉱となっています。採掘された石炭は、主に火力発電の燃料として利用されています。

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振り返ってみると、釧路の発展を支えたのは「資源があること」「それを必要とする需要があること」、そして「港という運び出すルートがあること」の三つでした。時代によって求められる資源は変わりますが、この原則は今も変わらないのかもしれません。

これからの時代は、海底に眠るレアアースや豊かな森林資源、世界的にも価値が高まる良質な水資源、さらにはデータセンターを支える冷涼な気候も、新たな「資源」と言えるでしょう。

産業は姿を変えても、その土地ならではの強みを生かすことが地域の未来につながります。釧路が次の時代にどのような価値を生み出していくのか、これからも注目していきたいと思います。

 

<仲れいこってどんな人?>

1989年(平成元年)生まれ/東京都出身。2019年YouTubeチャンネル開設、現在SNS総フォロワー11万人を超える。“広く国民の政治参加を促す”2025年石丸伸二氏が立ち上げた「再生の道」から東京都議選に出馬。現在は離党し、地方から日本を元気にするために奮闘中。

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仲 れいこ

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