2025/8/5
本日は、桃崎県議、リバー市議とともに唐津市清掃センターを視察してまいりました。
普段あまり目にする機会のないごみ処理の現場ですが、私たちの暮らしに欠かせないインフラであり、今後の唐津市のまちづくりを考える上でも極めて重要な施設です。

唐津市清掃センターは1979年(昭和54年)に初代の施設が稼働を開始して以来、何度かの改築・改修を経て、現在に至ります。現在稼働している焼却炉は、1日あたり50トン×3炉の処理能力があります。
2024年度(令和6年度)のごみ搬入量は、唐津市と玄海町を合わせて33,156トン。
そのうち29,895トンが燃えるごみで、加えて、粗大・不燃ごみが年間約3,261トンと、日々多くのごみが市民生活から排出され、処理されています。


唐津市では環境への配慮からプラスチックごみの分別回収の計画を検討中です。
分別回収となれば、家庭系可燃ごみに含まれるプラスチックの量が減ることで、焼却炉の燃焼補助剤的役割の効率が下がり、補助燃料を使用せざるを得ない状況になる可能性があります。
ごみを焼却するには一定以上の高温が必要で、燃えにくいごみが多いと燃焼効率が悪化します。


今回の視察で驚かされたのは、清掃センターの運営にかかる莫大な費用です。
令和7年度予算における清掃センター費のうち、運転管理業務委託費約2.75億円・維持管理業務費約11.6億円になります。
一方、資源物の売却などによる特定財源(補助金、基金、起債を除く)の諸収入は約2億円にとどまっています。
これほどの費用をかけている現状を、市民の皆さんの多くは知らないかもしれません。
しかしながら、この清掃センター事業を外部の民間業者に任せてしまえば、サービスの質や料金体系に影響が出る可能性もあります。
だからこそ、今後も唐津市が主体的に運営を続けられるよう、市民の皆さまのご理解と協力が必要不可欠です。

焼却処理によって発生する焼却灰(固化灰)は、最終的に埋め立て処分が必要です。
しかしながら、唐津市が所有する既存の最終処分場はすでに満杯となっており、現在固化灰は大分県の処分場へ搬出しているとのことです。
さらに、有事に備えて、葉の受け入れ施設への追加交渉も進められています。
遠方まで灰を運ぶには、当然コストも時間もかかります。
自治体から出たごみは、基本的に自治体内で処理することとなっているため、新たな最終処分場を造る必要もあるようですね。
ごみを出す「その先」にも多くの課題があることを、私たち自身が再認識しなければなりません。


現在の清掃センターの焼却炉は、すでに稼働から29年目(令和7年時点)を迎えており、老朽化が進んでいます。
令和18年(2036年)頃に新たな焼却炉の建設が必要と見込まれており、これにかかる建設費は300億円近くにのぼる可能性もあるとのことでした。
これは今後の財政運営に大きな影響を与える金額であり、慎重な検討と市民との対話が求められます。

なお、長寿命化事業の一環として、蒸気発電設備も導入されており、出力275kw(定格)で発電した電力の一部は施設内で使用されています。
令和6年年度において、清掃センターでの年間電気使用量は5,298,141kwhで、その内約30%の1,614,583kwhをゴミ焼却で出るエネルギーで発電しております。
こうしたエネルギーの有効利用も、持続可能な施設運営には重要な視点です。

今回の視察を通して強く感じたのは、「ごみ処理は見えにくいけれど、私たち全員に関係する重大な問題だ」ということです。
清掃センターは唐津市全体の生活を支える縁の下の力持ちです。
しかしその運営には莫大な費用と手間がかかり、しかも今後はさらに困難な局面を迎える可能性があります。
だからこそ、一人ひとりがごみの分別や減量に積極的に取り組むことが、何よりの支えになります。
ごみを出す」ことの意味、「その先」で何が起こっているのかを、改めて考えてみていただければ幸いです。
私たち市議会議員としても、清掃センターの健全な運営が維持できるよう、引き続き市と連携しながら取り組んでまいります。
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ホーム>政党・政治家>井手 きよかず (イデ キヨカズ)>【視察報告】 唐津市清掃センターのいま ~ごみ処理の現状とこれから~