2025/12/21

先日、新聞で大分県の人口推移に関する記事が掲載されていました。
https://www.oita-press.co.jp/1010000000/2025/02/06/173658097
2025年推計で県人口は昨年から1万人以上減少し、戦後最少となる107万人4257人(2025年10月1日時点)、出生数も過去最少との内容でした。数字だけを見ると、不安を感じる方も多いと思います。
(余談ですが、私が前職で入社試験を受けた約30年前、「大分県の人口は?」という問題があり、その答えが123万人だったと記憶しています)
しかし私はこの「人口減少」という事実に、過度に右往左往する必要はないと考えています。
大切なのは「人口が減る・増える」という結果そのものよりも、その前提に立って、どのような社会構造をつくるのかという視点ではないでしょうか。
そもそも大分市は、食べ物がおいしく、気候も比較的穏やかで、自然や温泉にも恵まれています。加えて、住居費をはじめとする生活コストも、大都市圏と比べれば決して高くありません。こうした暮らしの土台としての魅力は、大分市の大きな強みであり、すでに私たちが持っている「優位性」だと思います。
だからこそ、これからの大分市に求められるのは、人口規模ありきの発想ではなく、人口と産業構造に見合った形で、生産性を高めていくことです。
具体的には、
・稼げる産業をどう育てていくのか
・地元企業の魅力や仕事の価値が、きちんと市民や若い世代に届いているか
・「働きたいのに働きづらい」人たちの力を、社会として活かせているか
こうした点が、これまで以上に重要になります。
特に意識したいのは、女性、子育て中の方、介護中の方、高齢者など、ライフステージによって制約を抱えやすい人たちが、無理なく、そして前向きに働ける環境づくりです。
「働けるかどうか」だけでなく、
働くことに喜びを感じられることと、
しっかり稼げているという実感を持てること。
この2つがそろってはじめて、「このまちで暮らし続けたい」「ここで働きたい」という選択につながるのだと思います。
人口減少は、決して大分市だけの課題ではありません。
だからこそ、他自治体との単純な人口競争に陥るのではなく、
大分市ならではの産業、働き方、暮らし方をどう磨いていくかが問われています。
人口が減っても、一人ひとりが力を発揮でき、働くことが生活の負担ではなく「支え」や「誇り」につながる社会をつくることは可能です。
「人口減少を止めるため、増やすための政策」だけではなく、
人口減少時代でも、安心して働き、暮らし、挑戦できる大分市をどうつくるかという視点で、政策を考え、提案していきたいと思います。
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