2026/4/26
【行政視察報告】
大阪府泉南市における「独立採算型」都市公園の整備・運営について
大阪府泉南市へ行政視察に赴き、「SENNAN LONG PARK(泉南りんくう公園)」の整備および運営手法について調査しました。
■ 視察先および施設の概要
「SENNAN LONG PARK」は、関西国際空港の対岸に位置し、海岸沿いに約1.5km続く広大な敷地(約10.7ヘクタール)を有する都市公園です。20年以上未整備であった大阪府の土地を泉南市が借り受け、2020年に開園しました。
園内には、グランピング施設、高さ15mの大型アスレチック、天然温泉、飲食店のほか、無料で利用できるスケートボードパークなどが配置されています。地元漁協等と連携したイベントも開催され、年間100万人以上が訪れる同市の象徴的な拠点となっています。
■ 最大の特徴:「市の持ち出しゼロ」を実現する独立採算型PFI事業
本視察の最大の焦点は、市の財政負担を極限まで抑えた画期的な「独立採算型」の事業スキームです。
・行政負担の最小化:市から民間事業者に対する指定管理料などの支払いは一切行われません。
・事業者の自立的運営:事業者は約23億円の初期整備費を全額負担します。その代わりとして、市は土地の使用料を無償とし、事業者はテナント賃料や駐車場収益等で投資と維持管理費を回収する仕組みを構築しています。
・官民の対等なパートナーシップ:事業の成立(事業者の参入障壁の低減)を図るため、市は事業者に対して建築物への固定資産税減免(10年間)などのインセンティブを付与するとともに、規制緩和や制度の弾力的な運用を行っています。「行政が要望を押し付ける」のではなく、民間が収益を確保しつつ公共性を担保できるよう、徹底した対話が行われた点が重要です。
■ つくば市への示唆と今後の展望
本市においても、茨城県から無償譲渡された「洞峰公園」の今後の維持管理や、人口増加に伴う学校等の公共施設整備といった重要な課題を抱えています。
泉南市の事例は、「行政と民間が対等な立場で事業性を検討し、民間のノウハウと活力を最大限に引き出す公共施設マネジメント」のあり方として、極めて示唆に富むものでした。今回得られた知見とノウハウを、今後の本市における持続可能で魅力的なまちづくりや、より効果的な施設運営に向けた大きなヒントとして活かしていきます。
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