2026/6/9
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シェルターのモデルルームを建てるだけなら、出資者を探したり、企業として静かに進めたりする方法もあったはずです。それでもクラウドファンディングを選んだのには、理由があります。

第一に、これは「普及啓発」のプロジェクトだからです。完成した建物そのものより、つくる過程で「こんな選択肢があるんだ」と知ってもらうことに価値があります。支援を募り、進捗を共有し、応援の輪が広がっていく――その過程自体が、シェルターを身近にする活動になります。

第二に、日本には個人シェルターへの公的な補助制度がほとんどありません。海外では費用の一部を国や自治体が負担する仕組みがある一方、日本では全額が個人負担です。「制度がないなら、まずは民間で、みんなで負担を分かち合って実例をつくる」。クラウドファンディングは、その思想にもっとも合った手段でした。

第三に、透明性です。集まった資金を何にいくら使い、建設がどこまで進んだのかを逐一お見せできる。閉じた事業では得られない信頼を、開かれたプロジェクトでは積み上げていけます。

つまりこのクラウドファンディングは、単なる資金集めではありません。「見たことのないものを、見られる場所に変える」社会的な実験です。完成したモデルルームは、支援してくださった一人ひとりの問題意識が形になったもの。あなたの名前を、その出発点に刻ませてください。





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キムラ ヨシタカ/51歳/男
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